2008年6月18日水曜日

FX Today's exchange trend expectation

市場の関心がグローバル・インフレを巡る主要中銀の政策スタンスに向けられるなか、行き過ぎた利上げ期待の軌道修正を促す報道が相次ぎ、金融資本市場は落ち着き処を探る神経質な値動きを余儀なくされている。

まず、米金融政策の見通しについては、米WSJ紙(電子版)が「FEDは6月24-25日のFOMCで政策金利を据え置くのはほぼ確実で、インフレ見通しが著しく悪化しない限り、秋前に利上げする根拠はない」と報じ、英FT紙(電子版)も「市場が予想する年内3-4回の利上げは過大評価であり、米金融当局者の見解とは一致していない」と報じている。 これが昨日のドル売り材料とされていたが、ドル/円の下値は欧州序盤の107.61円に限られるなど、底堅さを維持している。市場の米金融政策見通しを反映するFFレート先物市場では、引き続き年内の複数利上げの可能性を織り込んでおり、利上げ幅の落ち着き処を探る神経質な展開を予感させている。

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