2008年3月31日月曜日

期末最終日で売買低調か

先週末の欧米タイムはクロスを含めて円全面高。
ドル/円は東京夕方の100円レベルから99円前半まで1円程度も値を下げた。

材料となったのは、発表された米経済指標ならびに一部金融機関で台頭した経営不安の噂など。
キャリートレードの巻き戻しが全体的に活発で、円高の強い支援材料となっていた。

本日の東京タイムは、早朝にフレの大きな指標である
2月鉱工業生産が発表される予定となっている。
一応それに要注意。

ただし、期末最終日に当たることもあり、
本邦資本筋を中心にインターバンクなども売買は手控えムード。
期末が終わるまで少なくとも積極的な取引は見送られる公算で、
そうした意味においてはレンジ内での揉み合い推移が予想される。
とは言え、需給面では仲値に向けた動向だけはわずかに注意を要するだろう。

テクニカルには、99円台を中心とした足元のボックスはなかなか居心地が良さそうだ。
目先的には方向性が乏しい。依然として98.40~100.40円といった2円ほどのボックスに
いまだ留まっており、それをどちらに抜けていくのかに引き続き注意をはらいたい。
なお、先週末にもレポートしたドル/円の週足チャートだが、
やや上ヒゲを残した小陰線となりドルの上値の重さを露呈したものとなった。
それからすると、ドルの上値も積極的には追いにくい。

2008年3月28日金曜日

年度末らしい荒い値動きも

昨日の欧米タイムは一時円安が進行したものの、結局行って来いに近い格好で終了、
NY市場を大引けている。
発表された米経済指標はそれほど悪い内容でなかったものの、
一部の米系金融機関に対する信用不安などもあり、
NYダウが連日となる100ドル以上の下げを記録。
それもあり、終盤に掛けては円の買い戻しがやや目立った。

「週をとおしてドルの反発力を試す」と考えていたが、実際の相場はというと、
年度末らしい方向性の乏しい展開となっている。
ただし、「方向性が乏しい=動かない」ではなく、
この時期は期末をにらんだ本邦勢の売買手控えにより商いが薄くなるためか、
逆に上下に大きく振れやすい傾向がある。

したがって、取引をされる方は相場の波に飲み込まれないよう十分に注意をしていただきたい。
なお、どこまで材料視されるか不明だが、
本日東京タイムは早朝8:30に2月の完全失業率をはじめ、
複数の経済指標が発表される予定となっている。

一方、テクニカルに見た場合でも、短期的にはやや方向性を喪失している感がある。
強いレジスタンスとサポート、というニュアンスではないが、
取り敢えずはここ数日のレンジである
98.40~50円と100.30~40円
のどちらをしっかり越えていくのかを注視してみたい。

2008年3月27日木曜日

USD 上値の重さを確認、やや冴えない展開か

昨日の欧米タイムは総じて円が冴えない。
ドル/円相場は東京夕方の100円前後から98円台まで、一時1円を越える下げ幅を記録した。
ただし、対円を除くとドルも弱く、対ユーロでは1.58ドル台後半まで大きく売り込まれている。
発表された2月の米耐久財受注や同新築住宅販売件数などが
悪い内容となり円の買い材料となったほか、
NYダウが100ドルを越す下げを記録したことなどが嫌気されていた。

今週の相場展開について「週をとおしてドルの反発力を試す」と考えていた。
しかし、昨日の欧米タイムに98円台まで下落したことなどを考えると、
さすがに宗旨替えする必要があるように思う。ま
だドルの弱気、つまり再び95.77円をトライするような展開をたどるとは思っていないものの、
相場感を取り敢えず一度ニュートラルへと戻したい。
なお、テクニカルに見た場合のドルの次のサポートは一目均衡表の転換線も近い
98.40円レベル、そして97.70~80円など。

ドルの反発を阻んでいる最大の要因は、米景気に対する悲観論。
実際、ここ最近発表される米経済指標は「十数年ぶりの悪化」--などとするものが少なくない。
やはりドルを積極的に買いに行く相場ではないのだろう。
そうしたなか、本日の東京タイムはそれほど大きな材料が見当たらない。
米株安を受けた日経平均の動向に注視しつつ、
宮崎県で実施される須田日銀審議委員の講演などに一応の注意をはらいたい。

2008年3月26日水曜日

ドル上値重そう、むしろ下値リスク再燃の感も

昨日の欧米タイムは、クロスを中心に一時円安が進行するも結局行って来い。
東京夕方のレベルにまで戻してNY市場を大引けている。

1月のS&P/ケースシラー住宅価格指数や3月の消費者信頼感指数など
発表された米経済指標が総じて冴えないものとなったうえ、
一部の米系証券が追加評価損を公表するとの噂も台頭、
為替市場においても思惑を呼んでいた。

ただし、悪材料少なくないなか米株は意外にしっかりだったことで、
一段のドル売りは見送られている。

依然として、今週は週をとおしてドルの反発力を試す展開とする見方を維持したいが、
実勢相場は決意が揺らぐような展開をたどっている。
NYクローズで100円をしっかり割り込んだ場合には、再び下値リスクが高まる可能性もありそうだ。
その際には先日示現した95.77円レベルをターゲットに、
ドルは2番底を形成することが考えられる。
なお、ザラ場ベースのドル下値メドは昨日安値でもある99.60円レベルなど。

一方、材料的には発表される米経済指標に悪い内容が観測されるうえ、
いまだにサブプライム問題が尾を引いている感も否めない。
それらがドル上昇の足かせ要因となりうることは十分予想される。

期末を前にした需給的な意味合いも含めて、ドルの上値は再び重くなってきた。
反面、円を積極的に買う材料にも乏しいのだが、
リスクは再びそちらサイドへとバイアスが掛かっても不思議はない気がしている。

2008年3月25日火曜日

Boston Red Sox vs. Oakland Athletics

余談ですが・・・

Baseball

今日から始まりますね!

Boston Red Sox vs. Oakland Athletics

フランコナ監督は、
「監督として(初戦が)どのような展開かが想像つけば、夜も良く寝られたんだけどね」と話し、
日米が注目する一戦を前にやや緊張した様子。
さらに、「この2試合はfanもmediaも特に意義があると思われているかもしれないが、
私とコーチ陣はその気持ちを抑えなければならない。
今回は、特別大きなことではないけど小さなことではない」と、
あくまでも平常心で挑むことを強調した。 
開幕戦はどのチームにとっても大事なシーズン最初のgame。
フランコナ監督がその一戦を任せるのは、松坂大輔投手。
23日の読売ジャイアンツ戦ではその松坂が試合中、
通訳を介して指揮官に巨人の選手を紹介したという。ボストンではそのようなことはないので、
有意義だったそうだ。

株高にともなう円安の進行も

昨日の欧米timeは、Easter Mondayということで主要な欧州marketが休場となるなか
円が全面安の展開となった。
USD/JPYは一時100.80円台まで上昇し、そのままドルの高値圏で大引けている。

発表された2月の米中古住宅販売件数が予想外の好数字になったうえ、
JPモルガンがベアー・スターンズの買収額を引き上げたことを好感した米株高を受け、
信用リスクが後退し円売りへと繋がっていた。

金融marketでは信用リスクの後退観測が指摘されており、
また実際昨日の米株は堅調に推移した。
NYダウは前日比180ドル程度も上昇して大引けている。

そんな米株高に加え、シカゴ日経平均先物も堅調に推移しており、
本日の東京株式marketも強含みで寄り付くことはほぼ確実だ。

以前ほど強い連関性はうかがえないが、それでも「株高=円安」の図式は変わっていない。
このあとの東京タイムも輸出売りなどをこなしつつ、
ドルは上値を試す展開をたどる可能性がある。

2008年3月24日月曜日

本日も休場多い、薄商いのなか揉み合い続く展開か

ドル/円は小動きながらも早朝につけた99.30円レベルをボトムに
一時100円台を超える局面も見られた。
しかし、100円以上のレベルは重く、やや上げ渋りの様相も。

本日は、先週末のグッドフライデーに続くイースターマンデーということで、
イギリスやフランス、ドイツ--など欧州市場の多くは休場となる。
米国ならびにカナダといった北米マーケットはオープンするものの、
欧州タイムが事実上開店休場状態になることからすると、その動意は果たしてどうか。

材料的にも、2月の米中古住宅販売件数程度しか材料がないこともあり、
基本的には狭いレンジ内での揉み合いが続く可能性が高そうだ。

テクニカル的には、先週のドル/円週足チャートは3円を越す下ヒゲを残した小陽線。
中長期というタームではまだドルの下値不安を感じるものの、
短期的には先週示現した95円台でボトムを付けたと考えられる。

一方で、ドルの上値も重そうだが今週は週をとおして、その戻りを試す展開か。
一連のドルの下落が始まったと考えられる昨年12月末のドル高値114.65円を起点とした
下げ幅のフィボナッチ38.2%戻しは102.95円レベル。
現状より3円以上離れているが、多少長い目で見た際には同レベルが取り敢えずのターゲットに。

今週の見通し

2月末から急速に進んでいたドル安・円高は、ひとまず、
円高目処に到達して相場エネルギーを吐き出したことにより終焉したと判断します
(昨年6月から続く長期円高局面が終わったと判断することはまだできないが、
とりあえず2月末からの短期円高加速局面は終焉したとの判断)。

先週は、2月末からの円高局面の最期であったため、相場の行き過ぎ(95円台への円急騰)や
その修正(100円への反発)が見られました。

今週は、その乱高下が落ち着いて、概ね横ばいの展開に移行すると予想します。
2月末からの短期円高加速局面が終わったとはいえ、
まだ、円安方向への反発はどうしても押さえつけられやすく、
1ドル=101円~102円あたりでは反発の勢いが止められやすいと考えます。

逆に、円高への動きが再度加速した場合、先週の超円高の範囲内で収まると考えます。

先週末の欧米タイムは、

イースター前のグッドフライデーということで主要な欧米市場はいずれも休場となり、
比較的狭いレンジ内での値動きに留まった。
ただし、有力格付け機関であるS&Pがゴールドマン・サックスとリーマンブラザーズなど
一部米系証券の格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げたこともあり、
一時ドル売りが進行する局面も見られた。

テクニカル面では、ドル/円の週足チャートは3円を越す下ヒゲを残した小陽線となった。
中長期というタームではまだドルの下値不安を感じるものの、
短期的には先週示現した95円台でボトムを付けたと考えられる。

一方で、ドルの上値も重そうだが今週は週をとおして、その戻りを試す展開か。
一連のドルの下落が始まったと考えられる昨年12月末のドル高値114.65円を起点とした
下げ幅のフィボナッチ38.2%戻しは102.95円レベル。
現状より3円以上離れているが、多少長い目で見た際には同レベルが取り敢えずのターゲットに。

本日は、先週末のグッドフライデーに続くイースターマンデーということで、
休場となる市場は少なくない。
アジア、オセアニアタイムについても豪州やNZ、香港などが休場となる。
また、それほど大きな材料の発表も予定されておらず、
東京タイムに限れば比較的狭いレンジ内で一進一退の値動きが続く公算が大きい。

ただし、先週末に有力格付け機関のS&Pが一部米系証券の格付け見通しを
「ネガティブ」に引き下げるなど、いまだサブプライム問題が尾を引いている状態だけは気掛かりだ。

手仕舞い相場の本質は・・・

イースター休暇前の持ち高調整を主体とする相場展開となり、
「主要マーケットの動き」が示す通りドル安の受け皿として騰勢を強めてきた
金・原油など国際商品が大幅続落、ドル実効為替相場とS&P500種株価指数が続伸している。

そして、為替マーケットは昨日のコメントで述べたように米ドルが全面的に買い戻されるなかで、
非ドル通貨の下落がクロスベースでの円高圧力を高める格好となり、
NY中盤には日本円が全面高となる場面もみられた。

今回の国際商品市場を起点に始まった手仕舞い相場について、
19日にイニシャル・マージン(維持証拠金)引き上げの噂がロングウィークエンド前の
持ち高調整を促す格好になったとみられていた。

今回の手仕舞い相場が連休前にみられる通常の動きであれば、
米景気後退や信用収縮をテーマとするトレードの再開を警戒する必要がある。

足元では、相反する2つの動きがみられており、現段階では明確な結論を導くことはできない。

その1つの動きは、米住宅金融市場のテコ入れ策が相次いで打ち出されており、
米住宅市場の一段の収縮が緩和されるとの期待感が生じていることである。
これにより、市場の金利観を反映するFFレート先物市場では、
1.75%で利下げが打ち止めされるとの見方がコンセンサスとなりつつあり、
過度な利下げ観測が後退している。

これに対して米債券市場では、キャッシュに近い3ヶ月物財務省短期証券(T-bill)への
資金シフトが顕著となり、T-billの利回りは1954年以来の低水準に落ち込むなど、
“質への逃避”がみられている。

米金融会社CITグループが短期金融市場での資金調達ができなくなり、
緊急の信用枠であるバックアップラインを利用したことが、
カウンターパーティ・リスク(=デフォルトリスク)を連想させたわけだ。
「ベアー・スターンズ・ショック」の傷が癒えていないことの証左であり、
一連の手仕舞いはロングウィークエンド中の不測の事態に備えた
レバレッジの解消と解釈するもできよう。

米大手証券メリルリンチによる「世界のファンドマネジャー調査・3月」によれば、
資産配分担当者のキャッシュポジションが調査開始以来の
最高を更新していることが明らかになっている。

リスク資産への投資について、警戒姿勢を一段と強めているというであり、
足元のドル安小休止・株価反発はトレンドの転換ではなく、
一時的な動きと捉えておく必要があるかもしれない。

cafeでイップク


今日は日曜ですし・・・


市場もお休みですし・・・


たまには自分へのごほうびです。


あいにく雨でしたが、水辺で心、安らぎます(*´σー`)
おしゃれなcafeでした。
日頃、ゆっくり話す時間も持てないので
週に一度は妻との時間を大事にしています。
PCの前で相場相場・・・
みなさんも時間を見つけてenjoy-timeは必要ですよ!

2008年3月23日日曜日

金曜のUSD/JPY相場は

1ドル=98円台で始まり、ドル高・円安方向に動きました。
お昼頃に99円台、夕方以降のロンドン市場では100円台を回復しました。
その後のNY市場では再び98円台まで大きく円高方向に戻される場面もありましたが、
今朝の時点では1ドル=99円台前半の水準です。

仮に、96円や95円といった水準まで円高が進んだ際に、円買いの投資行動をとるのは危険性が高いと考えます。なぜならば、相場の目処(目標値)を超えて動いた場合、ほぼ必ず、一旦は目処(今回の場合は1ドル=100円あたり)まで戻ってくることが経験則的にわかっているからです。

月曜日に本当に95円台まで円高が加速しましたが、
水曜日の朝にはあっさり100円まで戻りました。
見通しとしましても、これまでの一方的な円高局面が終息するに際し、
今週前半は極端な乱高下が見られました。
しかしそれも徐々に落ち着き、横ばいの保ち合いを形成する局面に移行すると考えます。

金曜はドル円ではなくて、ユーロ円の円高
(一時1ユーロ=151円台を記録。今朝は1ユーロ=153円)が目立ちました。
ユーロ円が大幅に下落する(円高になる)可能性は小さいと考えますが、
本日以降、円高が加速した場合の目処としては、ちょうど1ユーロ=150円前後が浮上します。

今週は、米国が3%から2.25%へと大幅利下げを敢行しましたが、
もうひとつ気になった高金利のトルコは、連続利下げ観測がありましたが、15.25%で据置でした。

2008年3月22日土曜日

いつも硬いことばかりなので・・・


今日は市場もお休みですので午前中Fishingに行ってきました^^


最近、下手の横好きとでも言いましょうか

beginnerなのですがsea bassにはまっています。
釣果は写真のを含め4匹!

サイズは全て68cmの2.6kg。
この4匹はおそらく同じ群れのスズキですね。
渋い釣りを数時間していましたけど、わずか15分の間だけガンガンアタってきました!
残念ながらこれに加えて3バラししてます(^^;)
アタリはもっとあったんですけどね。
4匹目を釣ったとたんにパタッとアタリがなくなりました。
まぁ楽しめました!(o^^o)
釣ったスズキは一匹だけKeepして、あとはReleaseしました。

2008年3月21日金曜日

主要市場休場で商い閑散、基本的には小動きか

本日の東京タイム、主要通貨ペアはレンジ内で揉み合い。
ドル/円は早朝にやや荒れ模様の展開をたどって以降、
70ポイントほどのボックス内での一進一退に終始している。

グッドフライデーということで、主要な欧米市場は休場となるがアジア、
オセアニアタイムも豪州やNZ、シンガポールなどが休場となったこともあり、
積極的な動意は手控えられた。

今週はじめに示現した95円台が当面の底になったとの見方に変化はないが、
一方でドルの上値も重く上げ渋りの様相がうかがえる。
本邦実需筋なども、目先の100円台は売り場との認識が強いようなイメージだ。

本日はグッドフライデーでこのあと主要な欧米市場はいずれも休場となるため、
基本的には「薄商いが故に小動き」を予想する。
しかし、逆に「薄商いが故に荒れる」という可能性も否定できず、一応の注意を要したい。

テクニカルには、本日が週末金曜日と言うことで、
その週足の陰陽を注意してみたい。
ちなみに、データでは今週のドル/円相場は99円前後で寄り付いたことになっている。
それより上のレベルで引ければ週足は陽線、下なら週足は陰線ということになる。
また、後者の場合はさておき、前者の場合には3円を越える下ヒゲを残す格好となるわけで、
これは中長期はともかく短期的な底入れのシグナルと考えられる。

その場合、来週に掛けてドルはさらなる上値を試す展開を否定できなくなりそうだ。

アジアタイムは休場多く動意乏しい展開か

昨日の欧米タイムは、上下に大きく振れる非常に荒い値動き。
実際、東京夕方以降のドル/円の値動きをたどると、
99.20円→100.20円→98.45円→99円半ばとなっている。

イースター休暇を前にした調整の動き、
商品価格の下落をバックにしたドルの買い戻し意欲が当初は旺盛。
しかし、複数の米金融機関に対する信用不安の噂が台頭したことなどが
ドルの売り材料となっていた。

今週はじめに示現した95円台が当面の底になったとの見方に変化はないが、
一方でドルの上値も重く上げ渋りの様相がうかがえる。
また、昨日もそうだが一日で上下に1円以上動くことなど最近はザラであり、
非常にボラティリティの高い値動きが少なくない。

次の着地点に向け、目先は落ち着きどころを探る展開が続く可能性を否定出来ないだろう。

ただし本日はイースター前のグッドフライデーということで、
アジア・オセアニアタイムについても、豪州やNZ、シンガポール、香港といった
主要なマーケットはこぞって休場となる。
アジアでオープンする主要市場は東京程度と言ってよい。
基本的には「薄商いが故に小動き」と予想するが、
逆に「薄商いが故に荒れる」という可能性も否定できず一応要注意。

海外市況

ドル/円は、昨日のNYでの急騰を反省するかのように東京で下げ、
欧州で下げ、ロンドンで下げ97円69。
しかし、ロンドンの午後からは次第に盛り返し98円70レベル。NYに入って、
米証券会社の予想を上回る決算内容から99円円台へと回復。
その後もNYダウの好調さから99円80レベルまで上伸するが100円台には届かず。

午後に入るとそれまで好調だったNYダウが翳り始め、
下げ幅を増大させていくに従いドル/円も頭打ち。
ただし、株式の下げ(-300ドル弱)に比するとドルはそれほど売られていない印象。

100円と95円どちらの出口から抜け出ようとするのか、しばらくはぐずぐずしそうな予感。 

ユーロ/ドルは東京時間からのドル売りが欧州時間になっても続行され、
1.56前半から上昇。ロンドン午前中には1.5784まで値を伸ばしていた。
しかし、昼前からは一歩前進二歩後退という感じで下落。
米証券の好決算?をきっかけにしたドル買いに1.57前半から1.56割れ寸前まで100ポイントも下落。
NY午後、いったん1.5670レベルに戻すもイ-スタ-前のポジションクロ-ズか、
再びユ-ロ売りが出て1.5585まで下落。
引けは1.56前半まで戻したが、ユ-ロ上昇にも翳りが出てきたか? 

クロス・円はNYに入ってから資源国通貨といわれる
豪ドルやカナダ・ドルが商品相場の下落に追随して売られていたため
ドル/円以上の下げを見せていた。
若干、底固めのようなチャ-トも描きつつあるが、
この荒れ相場に油断は禁物。イ-スタ-で薄くなったところを狙う輩が出るやも知れず。

2008年3月20日木曜日

不安心理が市場を支配

昨日の欧米市場では、英金融機関が問題を抱えているとの噂や、
米投資会社が損失に直面しているとの懸念が広がり、
前日から一転してリスク資産を縮小する“手仕舞い相場”となった。

世界の主要株価指数は日本株やアジア株を除いて全面安、
国際商品市場ではNY原油が大幅反落で昨年8月以来最大の下げ、
NY金は過去最大の下げ幅を記録している。

“手仕舞い相場”は、ファンダメンタルズに関係なく流動性の低い市場から始まるのが基本であり、
商品市場ではNY金が前日比▲5.9%、株式市場ではブラジル・ボベスパ指数が
前日比▲5.01%の大幅安となっている。 

為替市場では米ドルが全面的に買い戻され、
続いてファンディング通貨の日本円とスイスフランが反発、
豪ドルなどのコモディティー通貨(=高金利・資源国通貨)が全面安となっている。

こうした手仕舞い相場は、当面の重要イベントと位置付けられた
FOMC終了に伴う材料出尽くし感と、
流動性が急速に落ち込むイースター休暇前というカレンダー要因によるものと推測され、
明日まで継続する可能性には留意したい。

2008年3月19日水曜日

2つの重要イベント終了でドルショート・カバー炸裂

「第2のベアー」として警戒されていた米大手証券リーマン・ブラザーズの
第1四半期決算(12-2月期)は大幅減益(前期比▲57%)となったものの市場予想を上回り、
前日に19%下げた同社株価は46%高の急騰劇を演じている。

米最大手証券ゴールドマン・サックスの四半期決算も前期比▲53%の大幅減益となったが、
1株利益は市場予想を上回り、同社株価は16.35高で引けている。

クレジット市場では企業の社債返済能力に対する市場の見方を映すCDSスプレッドが縮小、
一段の信用収縮を招く悪循環はひとまず断ち切られ、
週明けに加速したリスク回避の反動調整的な「株高・円安」が促された。

とはいえ、両社の四半期決算では買収ファンド向けや商業用不動産ローンなど、
幅広い金融資産で評価損が発生しており、まだまだ予断は許されない状況にあるといえよう。

事実、IMFのシン西半球担当局長は世界的な信用危機の深刻化により、
「米国および世界の金融機関が8千億㌦の評価損を計上する可能性がある」との
見通しを示しているほか、グリーンスパン前FRB議長は
「米国の金融システム不安は戦後最悪の危機」と述べている。

こうした状況下で開催されたFOMCは、FFレートの誘導目標を75bp引き下げ、
年率2.25%とすることを決定した。 
米株式市場では、利下げ幅が事前予想の100bpに届かなかったため、
発表直後は売りで反応、ドル/円も97円台へ引き戻されたが、
公定歩合が75bp引き下げられた(16日と合わせて計100bp)ことや、
FOMC声明が追加利下げに含みを残したことが好感され、
NYダウは420㌦高の急騰、ドル/円は100円の大台を回復した。

市場の金利観を反映するFFレート先物市場では、次回4月末のFOMCでの1.50%への
大幅利下げの織り込みが後退、50bpの追加利下げによって1.75%で打ち止めされる
との見方を示している。

バーナンキFRB議長は、2月末の半期・議会証言で、
「インフレ調整後の実質金利を長期間にわたりゼロ%以下にとどめるべきではない」
との見解を示すとともに、
「金融政策は遅れを伴って機能する」と述べていたが、
ようやく市場の金利観とのギャップが埋められつつある。

今回の大幅追加利下げにより、FFレートは実質ゼロ金利を下回る水準へ低下しており、
米ドルは金利面でのアドバンテージを失っているが、
昨年9月からの累積利下げの遅行効果と減税を柱とする景気刺激策を受けた期待成長率が
どの段階で織り込み始めるのか、「ポスト・サブプライム」の中期テーマとして念頭に置いておきたい。

さて、昨日のドル/円は今週明けの急落時に開けた日足チャート上の“窓埋め”に成功したが、
日足均衡表ではNYクローズが下向きで推移する『転換線』で抑えられる格好となっている。

本日の早朝取引では一時100.46円処まで続伸幅を拡大したが、
Minor Fibonacci retraceの100.68円処(=38.2% of 108.62⇒95.77)の手前で失速しており、
戻り上値の重さを示している。
NYクローズが『転換線』を上抜くまでは、続落リスクに対する警戒を怠らないようにしたい。

2008年3月17日月曜日

とうとう・・・

円高騰、1ドル=96円台に突入

(3月17日9時25分配信 読売新聞 参照)
 週明け17日の東京外国為替市場の円相場は急騰し、
午前9時30分現在、前週末(午後5時)比3円57銭円高・ドル安の
1ドル=96円70~80銭で取引されている。

 円が1ドル=96円台を付けるのは、1995年9月以来、約12年半ぶり。

夏までは1ドル95円~102円の間での推移という見通しの方が多いようです。

今週は・・・

先週のUSD/JPY相場は13日(木)に1ドル=100円を割れて99円台を記録しました。
1995年11月以来のことでした。
さらに14日(金)には98円台も記録するなど、ドル安・円高が加速しました。

今回の円高を振り返ってみますと、
2月下旬に107円の重要ポイントを割り込んだことが致命的でした。
なぜならば、1月中旬~2月下旬にかけて概ね105円~108円の範囲で、
保ち合い相場が形成されましたが、
そのとき蓄積された相場エネルギーが下方に噴出されることを意味したからです。

その相場エネルギーが完全に放出されるのがちょうど1ドル=100円前後という認識でした。
さて、今週の見通しですが、先週末に一時98円台を記録しましたが、
今週も、短期的には98円前後まで円高が加速する場面もあるかもしれません。

しかし、現時点ではそれ以上、一方的に円高に向かわせる相場エネルギーは乏しく、
仮に、96円や95円といった水準まで円高が進んだ際に、
円買いの投資行動をとるのは危険性が高いと考えます。

なぜならば、相場の目処(目標値)を超えて動いた場合、ほぼ必ず、
一旦は目処(今回の場合は1ドル=100円あたり)まで戻ってくることが経験則的に
わかっているからです。

つまり、まとめますと、2月末から急速に進んでいるドル安・円高は、
ひとまず目標としていた目処に到達したことで、相場エネルギーを出し切る形になっており、
仮に今週、さらに円高が進んだとしても、いずれその分は反発して戻ってくることが期待できる。

相場は“上昇”するか“下落”するか“横ばい”かいずれかですが、
長期的な展望としては、今週はひとまず、これまでの下落が終わるとの見方で、
当面は下落した分、反発したり、再度下落したりの、横ばいの動きに入る。と考えます。

今週の注目材料は、なんといっても18日深夜発表予定の米FOMC政策金利です。
今回は予想が難しく、専門家の意見はかなりばらけています。
0.5%ポイント引き下げられて現在の3%から2.5%になると予想する専門家が
大半を占めているような印象です。
次いで、一気に0.75%ポイント引き下げられて2.25%になると予想する専門家も少なくありません。
0.25%ポイントの利下げにとどまり2.75%になると予想する専門家は少数派のように思います。

2008年3月15日土曜日

どこまで円高・・・

本日の東京タイムは、早朝こそポジション調整的なドル買いが優勢となったものの続かず。
ドル/円は101円台前半を高値にジリジリと売られ始めると、再び100円を割り込む局面も見られた。
日本の要人を中心に為替に関する発言も幾つか聞かれているが、
そのなかで自民党の伊吹幹事長が「為替介入は日本単独の実施は難しい」と発言するなど、
当局の市場介入は期待出来ないとの見方が市場の円買いを増長させていた感も否めない。

昨日に続き、本日の東京タイムにも一時100円の大台を割り込む局面が観測された。
やや達成感的な感覚が出始めた一方で、足元の100円台あるいは101円台というレベルも
「見慣れてきた感を否めない」(外資系銀行筋)。
マーケットにおけるドルショート・ポジションの偏りは顕著であるうえ、
市場参加者の大勢がドル安方向へのリスクを唱え始めたという点は気になるところだが、
ドルはいま一段の下値を模索する展開をたどっても不思議はないように思う。

単なる米景気後退観測だけでなく、スタグフレーション懸念が台頭する可能性すら
否定出来ないだろう。