2008年7月28日月曜日

【新着】

先週末の東京タイムには基調転換も予想されたが、やはりドルの上値リスクが高いという状況に変化はないようだ。テクニカルには、目前に迫った108円をめぐる攻防が引き続き注視されるところだろう。ちなみに同レベルはテクニカル以外、通貨オプションに絡む防戦売りなど需給要因からも、その攻防には要注意。そして、抜けた場合のターゲットは6月高値となる108円半ばとなる。
一方、それに対するドルのサポートは本日106.90-95円に位置する移動平均の200日線か。

今週は週末の米雇用統計をはじめ注目材料が少なくないものの、そのほとんどは週末に向けたもので、とくに本日は東京タイムのみならず欧米タイムに掛けても目立った材料が見当たらない。日米を中心とした株価動向やサウジの増産観測などもあり依然として弱含みの推移が続く原油価格に着目しつつ、基本的にはレンジ内での揉み合いが続きそうだ。
ただし、夏枯れ相場の様相を呈しつつあり、値が振れやすい状況に置かれている。突発的なニュースなどには注意を要したい。

2008年6月24日火曜日

FX Today's exchange trend expectation

本日の東京タイム、ドル/円相場は108円挟みの揉み合い。新規材料に乏しいなか、今夜から明日に掛けて実施される米FOMCを注視している向きが多く、売買は総じて手控えムードが強かった。
そうしたなか、夕方に掛けてポンドやスイスなど一部の欧州通貨が若干荒れ模様。「英系の大手銀行がスイス系大手銀を買収する」--の噂や、英銀大手RBSによるサムライ債発行にともなう円売り観測などが相場の撹乱要因となっていたようだ。

ドル/円相場は、マーケットの現在「主役」でないということも関係しているのだろう。テクニカルには107.00-108.50円といった非常に狭いボックス相場入りしている感を否めない。本日の東京タイムも、そのボックス内での値動きとなった。居心地の良い107円台を中心とした揉み合い相場がいましばらく続く可能性を否定出来ないだろう。
なお、通貨オプション市場の観点からすると、本日に権利行使価格108円のオプションが大量に満期を迎えるようだ。その求心力が働くこともあり、目先は動きにくいとの指摘も一部参加者から聞かれていた。

2008年6月19日木曜日

FX Today's exchange trend expectation

本日の東京タイムは、ドル/円など主要通貨ペアは基本揉み合い。しかしユーロが冴えず、対円、ドルなどでやや弱含みとなっている。
夕方に取引を開始した欧州株式が安寄りしていることに加え、スイスの利上げ見送りがユーロ売り要因として作用している面も否めなかった。


テクニカルには、依然として移動平均の200日線(108.15-20円レベル)がドルの抵抗として寄与している。少なくとも、NYのクローズベースではドルの上値を抑制する一因となっていることは間違いない。
そんな200日線あるいは108半ばをしっかりと越えられない一方で、ドルの下値も堅く取り敢えずは107円半ばレベルまで。直近の安値を下回ったものの、それでも本日の東京タイムは107.40円程度で下げ止まっている。現在の1円前後という非常に狭い揉みあい圏をどちらに抜けるか、まずはそれに注意をはらいたい。




2008年6月18日水曜日

FX Today's exchange trend expectation

市場の関心がグローバル・インフレを巡る主要中銀の政策スタンスに向けられるなか、行き過ぎた利上げ期待の軌道修正を促す報道が相次ぎ、金融資本市場は落ち着き処を探る神経質な値動きを余儀なくされている。

まず、米金融政策の見通しについては、米WSJ紙(電子版)が「FEDは6月24-25日のFOMCで政策金利を据え置くのはほぼ確実で、インフレ見通しが著しく悪化しない限り、秋前に利上げする根拠はない」と報じ、英FT紙(電子版)も「市場が予想する年内3-4回の利上げは過大評価であり、米金融当局者の見解とは一致していない」と報じている。 これが昨日のドル売り材料とされていたが、ドル/円の下値は欧州序盤の107.61円に限られるなど、底堅さを維持している。市場の米金融政策見通しを反映するFFレート先物市場では、引き続き年内の複数利上げの可能性を織り込んでおり、利上げ幅の落ち着き処を探る神経質な展開を予感させている。

2008年6月4日水曜日

FX Today's exchange trend expectation

昨日のドル/円は、「米証券大手リーマン・ブラザーズが損失拡大で増資検討」と米WSJ紙(電子版)が報じたことをきっかけにリスク忌避の売りが強まり、欧州タイムで103.87円まで下落幅を拡大した。
 
しかし、この日の安値は健全な押し目を示唆するFibonacci retraceの103.93円処(=61.8% retrace of 102.73⇒105.88)を達成した段階で下げ止まり、このあと米高級住宅建設トール・ブラザーズの決算(⇒懸念されたほど悪くなかった)を受けたNYダウ先物の反発に連れて104円Midへ反発、さらにバーナンキFRB議長による事実上のドル安けん制&ドル・トークアップを受けて一時105.57円まで急伸した。

とはいえ、米金融セクターを巡る市場の懸念は払拭されておらず、NYダウの大幅続落を嫌気した売りで再び104円Highへ引き戻される場面もみられた。


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2008年6月1日日曜日

FX Today's exchange trend expectation

本日の為替市場は、やや円高にバイアスを掛けつつも基本揉み合い。月末ゴトー日の仲値不足観測や、外貨建て投信設定に絡んだ動きから円売りが進行したものの、積極的な動意は手控えられ、レンジ内での揉み合いに留まった。

早朝にもレポートしたように、ドル高方向へのリスクが高まっていることは疑いないところだが、まだ辛うじてレンジを抜け切ってはいない状況だ。スモウに例えれば、徳俵上まで押し込まれているものの、土俵はまだ割っていない。このままアッサリと「押し出され」てしまうのか、それとも土壇場で「うっちゃる」ことが出来るのか、テクニカルに見て非常に重要な局面を迎えていることは間違いない。
なお、本日は週末と同時に月末でもある。月足の陰陽を決定付けるという意味も含めて、本日のNYクローズがどの程度のレベルで大引けるのか是非とも注意を要したい。

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2008年5月28日水曜日

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2008年5月24日土曜日

FX Today's exchange trend expectation

テクニカルには、結局ドルの下限を102.50円、上限を105.50円レベルとしたボックス圏を抜け切れず。依然として3円ほどのボックスを形成している状況に変化はないようだ。
その3円ほどのレンジ相場を形成し、すでに1ヵ月以上を経過していることからすると、そろそろ保ち合い放れに期待したいところではあるのだが・・・。
しかし基本的には、いましばらくレンジ内での揉み合いが続く公算が大きいように考える。もっとも値動きが乏しければ、目先は103.50-104.50円といった1円ほどのボックス相場となる可能性も否定できない。



2008年5月20日火曜日

FX Today's exchange trend expectation

今週明けの為替マーケットは、ミシガン・ショックで売られた米ドルがカナダドルを除く主要通貨に対して軒並み買い戻される展開となった。

米コンファレンスボードが発表した4月の景気先行指数が前月比+0.1%と2ヶ月連続でプラスを維持したことが手掛かり材料とされた。

CB景気先行指数は、失業保険申請件数や消費財受注、資本財受注、建設許可件数、株価、長短金利スプレッドなど数種の先行指標に基づいて算出されており、同指数のマイナス基調からプラス基調への回復が景気サイクルの底打ちを示唆するシグナルと解釈されているようだ。

もっとも、4月統計には1バレル=127㌦台に急騰した原油相場の影響は織り込まれておらず、この日のNYダウが一時150㌦近くあった上げ幅の3分の2以上を喪失するなか、米ドルも急速に伸び悩む格好となっている。

こうした状況下、ドル/円は下値102.61円-上値105.70円の中心104.15円処を軸とする「三角保ち合い」を形成しつつある。



2008年5月19日月曜日

FX Today's exchange trend expectation

先週末の欧米タイムは、ドルが全面的に弱含み。対円ではロンドンタイムに示現していた高値105円台から103円半ば近くまで、1円を超す下落を演じている。
材料となったのは、再び史上最高値を更新した原油高と発表された米経済指標の悪化。また、後者に関してはすでに発表されている4月の米雇用統計・非農業者雇用数が大幅に下方修正される--といった噂も台頭していたようだ。

テクニカルにみた場合、先週は一時105円台を示現する局面も見られたが、輸出企業による先物予約が散発的に観測されたこともあり上値は重く、結局定着することは出来なかった。今月2日に示現した直近高値105.70円をトライするような展開は一旦仕切り直しとなった感を否めない。
それに対するドルのサポートはまず先週末に示現した安値の103.52円、次いで一目均衡表の基準線が位置する103.00円など。

基本的なリスクは依然としてドル高方向にバイアス掛かると考えるが、NY原油高が依然として続いていることに加え、ここ最近発表される米経済指標は総じて悪い。米景気の悪化はすでにかなりの部分が織り込まれているものの、それでもドルの足かせ要因になりかねないように考える。

2008年5月18日日曜日

FX Today's exchange trend expectation

飽きがきているのか以前ほどのインパクトはうかがえないが、
それでもサブプライムローン問題に端を発した金融機関を巡る報道には引き続き注意を要したい。

たとえば、先日の東京タイムには有力格付け会社ムーディーズが、米系の大手生保であるAIGの一部子会社を格下げ方向で検討している、などといった話も聞かれていた。

2008年5月16日金曜日

FX Today's exchange trend expectation

今週の為替マーケットを振り返って見ると、米ドルはカナダドルを除く主要6通貨に対して堅調を維持し、日本円は最近の取引レンジ内で全面安となっている。 筆者がトレーディング用に使用する「一目均衡表30分足チャート」は激しく上下の振幅を繰り返している様子を映している。 

時間替わりの材料に反応して乱高下を繰り返しているものの、最近の取引レンジをブレイクするには至っておらず、決定力のある新たな市場テーマを待つ状態にあるといえよう。

こうした状況下、昨日は今後の相場展開を占う上で注目すべき動きがみられている。

まず、昨日発表された独1-3月期GDPが前期比+1.5%と市場予想の倍の伸びを示したが、ユーロ買いの動きは一時的で対ドルでは1.5547㌦が戻り高値(12日の高値1.5571㌦に届かず)となり、NY終盤には1.5419㌦へ反落している。

この日発表された仏とユーロ圏の1-3月期GDPも市場予想を上回る伸びを示したが、トリシェECB総裁が「4-6月期や下半期は1-3月期の底堅い成長は維持できない」と述べているように、成長期待という観点からは投資マネーを呼び込むインセンティブに欠けるという解釈になる。

2008年5月13日火曜日

FX Today's exchange trend expectation

今週のマーケットは、前週末から一転して世界的な株高と広範な円安が進展する相場展開となった。 
欧州金融機関1-3月期決算発表の先陣を切った英銀最大手HSBCの評価損が観測報道を大きく下回ったことや、7日連続で最高値を更新した原油相場が下落に転じたことなどが株高とクロス円主導の円安の手掛かり材料とされた。
 
一方、米ドルは日本円とスイスフランを除く主要通貨に対して全面安となるなど、いまいちスッキリしない相場動向となっている。 もっとも、今週は日米欧で重要指標の発表が目白押しとなっているうえ、金融当局者の講演が相次ぐ予定となっており、一方向に持ち高を傾斜しづらい状況にあるといえよう。

こうしたなかでファンディング通貨である日本円が全面安となっている原動力は何であろうか?

最もよく見聞きするのは「金融市場混乱の最悪期は過ぎた可能性が高い」という解説であるが、こうした楽観見通しの発信源は米大手証券CEOや米著名投資家であり、穿った見方をすれば金融市場に直接・間接的に携わる当事者の“ポジション・トーク”と位置付けることもできる。

2008年5月12日月曜日

FX Today's exchange trend expectation

先週末の欧米タイムは、ドル/円だけでなくクロスを含めてロンドンで一時大きく円高に振れるも終わってみれば行って来い。
材料となったのは株価の動きで、欧州の主要株式市場、米国株式指数先物の下落が嫌気されロンドンタイムでの円買いに繋がった。また、発表された米保険大手AIGの決算が過去最大の赤字を計上したことが金融機関の信用懸念を再燃させた面も否めない。しかし、終盤はショートカバーと思しき動きからドルがやや小じっかり。

為替市場は引き続き株価との連動性が高く、その動向に一喜一憂するという展開となっている。そうした状況下、幾分先走った話をすると、東京タイムではなく本日の欧米タイムにモノライン最大手であるMBIAが決算を発表する予定となっていることには注意を要するだろう。先週末に発表されたAIG同様に、MBIAの決算がマーケットの波乱要因となる可能性も否定出来ない。
一方、本日の東京タイムはそれほど大きな材料はないものの、日本記者クラブにおける白川日銀総裁の講演には一応要注意。



2008年5月10日土曜日

FX Today's exchange trend expectation

本日の東京タイムは、クロスを含めて円が全面高の様相。ドル/円、ポンド/円、豪ドル/円などは揃って早朝を高値に右肩下がりの展開となり、1円を越える下げ幅を記録した通貨ペアも少なくなかった。
円買いの一因となったのは、日経平均安。寄り付きは前日比ほぼイーブン程度で始まった日経平均株価だったが、徐々に下げ幅を拡大させると結局前日比で287円と大幅安で引けている。信用リスクの再燃観測も聞かれていた。


依然として株価動向に左右されるという状況に変化はない。東京タイムは、それがすべてではないものの、株安が円買いに結び付いていた面は否めない。いずれにしても、このあとの欧米タイムに掛けても引き続き株価動向には注意する必要があるだろう。
一方、株価以外の材料となると、目立ったものはうかがえず。ただし、そうしたなかにおいてもNYタイムに発表される米貿易収支だけは一応要注意か。


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2008年5月9日金曜日

FX Today's exchange trend expectation

今週のリスクイベントと位置付けたECB理事会では11ヶ月連続で政策金利が据え置かれ、注目のトリシェ総裁の記者会見は「物価安定が引き続き最大の優先事項」と従来のインフレ警戒姿勢を堅持したことから、対ドルでのユーロ買い戻しが促される格好となった。

トリシェ総裁は、エネルギー・食品価格高を背景にユーロ圏は依然、高インフレの「長引く期間」に直面するとしており、市場での早期利下げ観測は第3四半期へと後退させている。

ECBは「中期的に物価安定を維持することがわれわれの責務に基づく第一の目標」としており、今後数ヶ月は現行4%の金利水準を維持するなかで、景気減速がインフレ圧力を沈静するかどうかを見極めることになりそうだ。 (⇒現状では「利上げ」の選択肢がないため「様子見」せざるを得ないジレンマを抱えているといえよう)

こうした状況下、市場の関心は原油価格高騰など資源インフレに伴う世界的な景気減速に向かっており、株式市場も不安定な値動きとなっている。

昨日発表された米4月小売り既存店売上高は、国際ショッピングセンター集計で前年同月比+3.6%、トムソン・ロイター集計で同+3.3%と、市場予想の同+2.5%を大幅に上回った。

2008年5月8日木曜日

FX Today's exchange trend expectation

昨日の為替マーケットは、欧州経済指標の悪化を手掛かりとするユーロ売りが断続的に持ち込まれる一方、ドルは米労働生産性の予想を上回る伸びなどで買い戻される展開となった。

ドル/円は、対欧州通貨でのドル高とクロスベースでの円高の綱引き相場となり、3日続けて104円HighでNYクローズを迎えている。

この日発表された英4月消費者信頼感指数は統計開始以来の低水準を記録し、ユーロ圏3月小売売上高は前月比▲0.4%と2ヶ月連続のマイナス、また独3月製造業受注は同▲0.4%と4ヶ月連続のマイナスで、ともにプラス予想を覆すネガティブ・サプライズとなって欧州通貨売りに拍車を掛ける格好となった。

市場では、本日開催のMPC(英中銀金融政策委員会)で2ヶ月連続の利下げ決定の思惑が浮上しているほか、金利据え置きが予想されるECB理事会ではトリシェ総裁の会見が景気減速に軸足を移すハト派寄りの内容に転じる可能性が指摘されている。

こうした思惑先行の扇動相場が「Sell on rumor, Buy on fact」(噂で売って、事実で買い戻す)となるかどうか、今晩の英欧金融政策会合はリスクイベントとすることができよう。




2008年5月7日水曜日

FX Today's exchange trend expectation

今週のドルの対主要通貨相場は、米雇用統計発表後の上値を伸ばすことができず、昨日はファニーメイ(連邦住宅抵当公社)の予想を上回る赤字決算で信用収縮問題がなお継続しているとの見方が広がり、全面安となる場面がみられた。

それでも、ファニーメイの幹部が説明会でクレジット市場の混乱は最悪期を脱した可能性があると述べたことや、米政府がファニーメイに義務付けている自己資本の上乗せ比率を引き下げる方針を発表したことが好感され、米金融株全般の反発に連れてドルも急速に買い戻されている。

ここが金融不安に覆われた3月とは異なるところであり、米国株の投資家センチメント・インディケーターであるVIX指数は5月1日以来4日連続で「安定」を示唆する20以下で推移している。

こうした状況下、外為市場で投機的な売買動向を見る際の指標となるIMM市場(シカゴ国際金融取引所)のヘッジファンドなどの主要6通貨に対するドルのネット総合ポジションは4月29日時点で57.61億㌦の売り越しと、昨年6月19日以来の水準にドルが買い戻されていたことが明らかになっている。

ドル買い戻しを主導したのが『ユーロ』と『英ポンド』であり、ユーロは2005年12月13日以来の売り越しに転じている。

これに対して『日本円』は、意外にもロングの再構築とショート・カバーにより、買い越し額が3月25日以来の水準に拡大している。

こうした米雇用統計発表前の円ロングの急拡大が、先週末のドル高・円安の原動力(⇒ロングのアンワインド)になったものと推測することができよう。




2008年5月3日土曜日

FX Today's exchange trend expectation

マーケットの関心は今夜のNYタイムに発表される米雇用統計に集中している。
一昨日発表されたADP全米雇用報告の数字からすると雇用統計(非農業部門雇用数)も好数字が期待されたものの、昨日発表された米チャレンジャー社一時解雇者数などからすると、逆に予想よりも悪化する可能性を否定出来ないかも知れない。ちなみに、事前に発表された米雇用関係データを見た限りでは、どちらかと言うと悪化予想が有力であるようにも思う。
そんな、米雇用統計・非農業部門雇用数の事前予想はマイナス5万人から7万人といったところ。好悪どちらの数字が発表されても、「織り込まれている」とまでは言えないため、それなりにインパクトはありそうだ。

テクニカルには、依然として103~105円というボックス内に留まっており、大局的な方向性はいまだ乏しい。東京タイム終盤にレンジの上抜けをはかったが叶わず、米雇用時計発表前はむしろやや調整が入りやすいイメージも。
ともかく、本日発表される米雇用統計が、103~105円というボックスのブレークを誘発する材料となるのかどうかに注意をはらいたい。




2008年5月2日金曜日

FX Today's exchange trend expectation

当面のドル相場の方向性を占う上で注目されたFOMCは、計算された曖昧さにより利下げサイクル休止を巡る市場の解釈を二分した。

しかし、次回6月FOMCまで2ヶ月弱もの期間が空く状況下では、(明確な方向性よりも)どちらにも解釈のできる曖昧さが奏功する場合もあり、この間の信用市場の改善状況やマクロ指標の結果によって市場に利下げサイクル終焉の時期を無理なく織り込ませる“出口戦略”と読むことができよう。

カギを握るのは投資家センチメントであり、FOMCから一夜明けた昨日のVIX指数は安定圏入りを示唆する20をブレイクして18.88まで好転している。 米株式市場では、NYダウが前日比+189.87㌦と4日ぶりの大幅反発となり、ダウと連動性の高いドル/円も東京終盤の安値103.54円から104.60円まで切り返し、再び105円台を射程圏に捉えている。

ここで注目されるのはドルの総合的な実力を示すFRB算出の実効為替相場であり、このFRBインデックスは71.31へ続伸し、今年2月末以来レジスタンスとなってきた71.11を明確に上抜けている。 71.11は昨年11月のドル安水準であり、バーナンキFRB議長が2月末の半期・議会証言でドル安志向を示唆したことで同水準が破られ、一段のドル安が促される格好となっていた重要なレベルである。

それ故に同水準を再び上抜いたことはテクニカル的な観点からだけでなく、ファンダメンタルズからも重要な意味合いを持つといえよう。

しかも、そのタイミングがバーナンキ議長率いるFOMCのステートメントを受けた流れであるならば、なおさらのことである。

2008年5月1日木曜日

FX Today's exchange trend expectation

昨日のドル/円は、米1-3月期GDP速報値や4月のシカゴPMI景気指数が事前予想を上回ったことからFEDの利下げ打ち止め期待が一段と高まり、一時104.89円と2月29日以来のドル高・円安水準を示現した。 “戻り売りの急所”とした104.95円(01/23)までわずか0.06円に迫ったが、エリオット波動分析の「1波と4波は重ならない」とのルールには抵触しておらず、下落波動がなお継続していることを示唆している。

さて、昨日は日銀が半年に1度発表する「展望リポート」(経済・物価情勢の展望)で景気について、上振れリスクよりも下振れリスクを明確に意識しているとして、生産・所得・支出の好循環メカニズムの記述を削除、従来の「金利正常化」路線を棚上げし、「中立路線」に軌道修正した。 

白川日銀総裁は4月のワシントンG7に出席し、主要各国の政策当局者等と緊密な情報交換をしているはずであり、今回の「金利正常化」路線の事実上の断念は米国経済や国際金融資本市場を巡る不確実性、原油価格高騰などに起因する下振れリスクを看過できないと判断したにほかならない。

こうした観点からは、FOMC(連邦公開市場委員会)が市場の楽観見通しを追認し、一連の利下げサイクルを休止するシグナルを発信することは政策に対する信認を揺るがすリスクを伴う。
(⇒昨年12月のFOMCで利下げ幅を小幅にとどめた結果、“Behind the curve”に陥り、今年1月からの大幅利下げを余儀なくされる格好となった)

FOMCはこの日の会合で、事前予想通り最重要の政策金利・FFレートの誘導目標を25bp引き下げ、年率2.00%とすることを8対2で決定した。

2008年4月30日水曜日

FX Today's exchange trend expectation

今週の為替マーケットは、米ドルが対欧州通貨で続伸する一方、日本円がクロス取引主導で全面的に買い戻される展開となっている。

市場の関心は本日2日目を迎えるFOMCの政策判断と声明文に向けられているため、一方的な値動きには歯止めが掛かり、昨日のNY中盤からは反動的な円安が進行している。

FOMCの政策判断については、25bpの追加利下げを最後に一連の利下げサイクルが休止され、当面は昨年9月からの累積利下げの効果を検証するというのがコンセンサスとなっている。

市場の米金融政策見通しを反映するFFレート先物市場は、25bpの小幅利下げ=80%、金利据え置き=20%、50bpの大幅利下げ=0%という織り込み度合いを示しており、2.00%への追加利下げの確率が先週末よりわずかに高まっている。 とはいえ、「ベアー・スターンズ・ショック(03/16)」直後の3月17日時点ではFFレートが1.50%まで引き下げられるとの見方が織り込まれていたわけであり、この間の市場の金利観の変化が急速なドル買い戻しを促したことになる。

市場の金利観を変化させた最大の要因は、米主要金融機関の1-3月期決算が警戒されたほど悪くなく、事前予想を上回るものも存在したことで、最悪期を脱しつつあるとの見方が醸成されていったことにある。

しかし、サブプライムローン問題の根っこにある住宅価格に下げ止まりの兆しは見えておらず、マクロ経済の悪化に伴ってむしろ住宅差し押さえ件数が増加している。 昨日発表されたS&Pケース・シラー住宅価格指数は、2月の米1戸建て中古住宅価格が主要20都市ベースで前年比▲12.7%の190.58と、主要20都市中17都市で過去最大の下落していたことが示されている。 同住宅価格指数の先物市場では、2月時点の190.58から2009年5月の168.0までさらに11.8%の大幅な下落が織り込まれている。

2008年4月29日火曜日

FX Today's exchange trend expectation

テクニカルに見た場合、基本的なリスクはドル高方向にバイアス。ターゲットは心理的な意味も込めて取り敢えず105円レベルか。抜けると昨年12月末に記録したドル高値114.65円を起点とした下げ幅の半値戻し105.20円レベルがターゲットとなろうが、移動平均の中期90日線もほぼ同レベルに位置するなど、105円前後から前半でその上値も重そうだ。
それに対するサポートは先週末のドル安値にも近い103.80~90円。

以上のような状況を踏まえたストラテジーは、ます保有しているドルロング・ポジションの利益確定。そのレベルは当初見込みから引き下げた104.60~70円としたい。それに対するロスカットレベルは103.70~80円で、こちらは変わらず。

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2008年4月28日月曜日

FX Today's exchange trend expectation

本日の東京タイムは、終盤に掛けてドル独歩高の様相。ドル/円が一時104.80円レベルまで大きくドル高が進行したほか、ユーロ/ドルは一時1.55ドル半ばまで150ポイントを越える下げ幅を記録している。
材料がまったくなかったわけではないが、それよりむしろ調整的な動きが中心。早出の欧州勢が参画後、ロングの投げなどがかさむ展開となった。

来週30日におけるFOMCを最後にFRBが利下げを休止するとの見方がマーケットで広がっている。そのキッカケとなったのは、昨日東京タイムに報じられたWSJ紙ネット版だったが、ともかくそんな米利下げ休止観測が当面のあいだ、ドルの下支えとなる公算が大きいだろう。
一方、本日の欧米タイムには特別目立った材料はないが、それでも東京タイム23:00に発表される4月のミシガン大学消費者信頼感指数・確報値には一応注意したい。

2008年4月25日金曜日

FX Today's exchange trend expectation

ユーロ/ドルの帰趨を占う上で注目された独4月IFO景況指数は、前月の104.8から2年3ヶ月ぶりの低水準となる102.4へ低下するネガティブな内容となった。 同指数を巡っては事前に103台へ悪化するとの憶測が出回り、ユーロ売り仕掛けが先行していたが、“ウィスパー・ナンバー”(市場での真のコンセンサス)よりも悪化したため“アク抜け”とはならず、“失望売り”に拍車を掛ける格好となった。

ユーロ/ドルは、上昇ウェッジの下限=1.5792㌦処があっさり破られ、一時1.5638㌦まで続落幅を拡大した。 注目のNYクローズは日足均衡表の『基準線』(=1.5681㌦処)でサポートされ1.5683㌦で着地しており、筆者が重視する『遅行線』は日々線との衝突という事態には直面していない。

とはいえ、NYクローズで早期に1.58㌦Midを回復しない限り、『遅行線』と日々線の衝突は避けられず、強力な売りシグナルを点灯することなる。

この場合、2000年10月を起点とするエリオット波動分析(=NYクローズベース)では、<第5波>のExtension(衝撃波)ⅲ-⑤から調整のⅳ波へ移行する可能性が高まってくる。 (⇒調整ⅳ波のあとにはⅴ波により衝撃波が再開することになる) 

ところで、昨日の東京タイムでは米WSJ紙の著名FEDウォッチャーが「FEDは来週のFOMCで2.00%への利下げを決定したあとは、これまでの利下げ効果を検証する様子見スタンスに転じる」との見方を示したことがドル買い戻しを促す手掛かり材料とされていた。



2008年4月24日木曜日

FX Today's exchange trend expectation

昨日のマーケットの主役を務めたユーロ/ドルは、ユーログループ財務相会合ユンケル議長など複数の当局関係者等のユーロ高けん制発言で持ち高調整売りが加速し、NY中盤には1.5860㌦まで下落、今朝10時過ぎには1.5851㌦処まで続落幅を拡大している。

同水準はMinor Fibonacci retraceの1.5860㌦処(=23.6% of 1.5341⇒1.6020)を達成したに過ぎず、下押しの浅さが不十分との感が否めないものの、“当局に敬意を表す”という観点からは健全なスピード調整と捉えることができよう。

IMMユーロ先物市場では初めて1.60㌦台に乗せた22日の総取組高が売買高を伴って減少していたことが明らかになっており、順当ならば21日平均線(⇒昨日時点で1.5802㌦処)に向けた調整安が想定される局面でもある。
 
但し、1.5341㌦(03/24)を起点とする上昇ウェッジの下限(⇒本日は1.5792㌦処)がNYクローズで破られる場合は1.5681㌦処に向けた続落リスクに備えるようにしたい。

ところで、昨日のアジアタイムではノワイエ仏中銀総裁の“物価安定実現のために必要ならば金利を動かす”との前日の発言について、“利上げ示唆と解釈することは深読み”との修正発言が報じられ、ユーロ売りのきっかけの一つとされていたが、ユーロの総合的な実力を示す実効為替相場(=ECBインデックス)は今週に入って3日連続で最高値を更新している。


       
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2008年4月23日水曜日

FX Today's exchange trend expectation

昨日の欧米タイムはユーロやポンドが堅調裡。そうしたなか、ユーロ/ドルは史上初となる1.60ドル台を一時示現している。EU匿名高官が「ECBは次回会合で利上げバイアスへと移行するだろう」とコメントするなどECBの利上げ観測が高まったことに加え、原油価格が120ドルに迫るなど大きく続伸したことがユーロの買い材料となっていた。
一方、ドル/円は基本的には103円挟みの揉み合いで方向性に乏しい。

テクニカル面で注視されていた、一目均衡表の雲を巡る攻防だが、その上限が位置する102.90円レベルをどうにか上回ってNY市場を大引けている。なお、一目の雲の上限は来週はじめまで102.90円レベルで横ばいに推移する。引き続き同レベルがサポートとして寄与することが出来るかどうかに注意をはらいたい。
それに対するドルのレジスタンスは、まず103.60円レベル、次いで104円前後など。

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FX Today's exchange trend expectation

本日の東京タイム、ドル/円は103円挟みの揉み合い。新規材料に乏しいこともあり、レンジを抜けていくことは出来なかった。
しかし、その一方でユーロ/ドルを中心にユーロ/円もやや荒い値動き。とくにユーロ/ドルは午後早い時間帯に一時100ポイント程度の下落をたどるも、そこから急反発。結局行って来いで大引けている。ちなみに、フランス国債の償還に絡む思惑や、独系銀行破綻懸念のウワサなどがユーロ売りに寄与していた模様。

テクニカルには、一目均衡表の雲を巡る攻防が注視されている。昨日ドルは反落に転じたものの、先行帯の雲が急下降していたこともあり、本日はその上限が位置する102.90円レベルに絡む値動きとなっている。一目の雲の上限をNYクローズで上回ることが出来るのかどうか、明日以降の展開を見極める意味でも取り敢えずは注意をはらってみたい。
それに対するザラ場ベースのサポートは本日東京安値の102.80円レベル、一目の基準線が位置する102.30円レベルなど。

一方、このあとの欧米タイム、材料的には発表される米経済指標に要注意か。本日は3月の中古住宅販売件数や4月リッチモンド連銀製造業指数などが発表される予定となっている。また、為替にどれだけ影響を与えるのか不明だが、ペンシルベニア州で実施される米大統領選の予備選にも一応要注意。
そのほかでは、東京午後に一部で独系銀行破綻懸念のウワサなどが聞かれていたこともあり、ドルなどよりもユーロ絡みの相場にすべきとの声も一部インターバンク・ディーラーからは聞かれていた。



2008年4月21日月曜日

FX Today's exchange trend expectation

先週末の欧米タイムはドル高、円安の展開。ドル/円は東京夕方の102円半ばから104円半ばまで2円を超える急騰を一時演じている。
材料となったのは、注目されたシティグループをはじめ発表された米企業決算が比較的良好な内容となったこと。またNYダウが200ドルを超える上昇をたどるなど米株が堅調に推移したことで信用リスクに対する懸念が後退、円売りに繋がっていた。

アジア系が中心とされる103円を上限としたダブルノータッチ・オプションの防戦売りが上値を阻んできたが、先週末にかけて同レベルを上抜けるとドルはストップロスを巻き込み104円台へと達している。ちなみに、次の抵抗は昨年末に示現したドル高値114.65円を起点とした下げ幅の半値戻しに当たる105.21円か。
また、一目均衡表では日足が先行帯の雲を上抜き掛っており、それを巡る攻防も注目されるところだろう。

本日の東京タイムは、早朝に発表される2月の第三次活動指数や日韓首脳会談などが注目されるが、最大の注目といえばやはり日本の株価動向だろう。米株の動きなどからすると日本株も堅調推移が予想されるものの、今週から上場企業の決算発表が本格化することもあり、それが波乱要因か。
一方、それとは別に1ヵ月半ぶりの104円台を示現したことを受けて、東京タイムは輸出企業など実需筋の動きが注目されている。いまだ売り遅れが指摘される存在だけに、ドルの上値をキャップする要因になるとの声もマーケットでは聞かれている。

2008年4月18日金曜日

FX Today's exchange trend expectation

今週最大の注目イベントであった主要金融機関を含む「米1-3月期企業決算」は、これまでのところ“ネガティブ・サプライズ”とはならず、事前予想が慎重で警戒感が強かった反動からむしろ“ポジティブ”に捉えられている。

昨日発表された米大手証券メリルリンチの1-3月期決算は3・四半期連続の赤字となったが、サブプライムローン関連の損失が66億㌦と観測報道(60~80億㌦)の中間以下にとどまったことや、不採算部門のリストラが好感されている。

先週末のワシントンG7後からの為替動向を見ると、ファンディング通貨の日本円が全面安の展開となっている。 また、超低金利の仲間入りをしている米ドルも日本円・スイスフラン・NZ㌦を除く主要通貨に対して売られている。

この間に大きく変化しているのは、米金融政策に対する“市場の金利観”である。

FRBが16日に発表したベージュブック(米地区連銀経済報告=今月末のFOMCでの政策判断材料となる)は、内需の柱である個人消費の不振に加え、金融不安の悪影響が貸し渋りを通じて実体経済に波及するリスクが指摘された。

そして、フィラデルフィア連銀が17日に発表した4月の製造業業況指数(=フィリー指数)はマイナス24.9と、3月のマイナス17.4から一段と悪化し、2001年3月以来の低水準となった。

15日に発表されたエンパイア・ステート指数(=NY連銀製造業景況指数)は大幅改善を示していたが、フィリー指数は全米ベースのISM製造業景気指数の先行指標と位置付けられているだけに、ネガティブな反応を示しても不思議ではなかった。 

2008年4月17日木曜日

FX Today's exchange trend expectation

本日の東京タイムは基本揉み合い。ドル/円が50ポイント弱のボックスとなるなど、主要通貨ペアは総じてレンジ内での一進一退に終始している。日経平均株価が3日続伸、前日比252円高と大幅な上昇を記録したものの、マーケットへの影響は限定的なものに留まった。

このあとの欧米タイムも引き続きNYダウを中心とした米株の動向に左右される展開か。依然として為替と株価が強い連関性を持っているという状況にも変化はなく、「株高=円安」あるいは「株安=円高」という構図が続いている。昨日発表されたJPモルガン・チェースなど米金融機関の決算はマアマアの内容、また本日早朝に発表されたIBMやeベイの決算も良好で本日の日経平均株価は3日続伸となった。それからすると、欧米株価は続伸が期待されるものの、昨日WSJ紙が評価損発生観測を報じたメリルリンチが今夜決算を発表するとあって、そちらに対する警戒感も台頭しているようだ。
なお、そうしたなか本日も重要とされる米経済指標の発表や、通貨当局者による講演などが少なくない。そのなかでとくに注意すべきものは、経済指標でいえば4月のフィラデルフィア連銀景況指数、講演はフィッシャー・ダラス連銀総裁の講演が注視されている。

2008年4月16日水曜日

FX Today's exchange trend expectation

昨日のドル/円は、東京中盤に101.47円で戻りを抑えられ、欧州序盤に100.80円まで下落したが、本邦機関投資家の今年度運用計画におけるオープン外債の積み増し報道などで下げ渋り、NYタイムでは予想を上回る米経済指標を背景に101.84円まで急伸した。
この日発表された米経済指標では、3月PPI(卸売物価指数)でコア指数が前年比+2.7%と2005年7月以来で最大の伸びを示したほか、4月のNY連銀製造業景況指数が+0.63と前月の▲22.23から急上昇し、エコノミスト予想の▲17.5を大幅に上回った。 これにより、FEDの大幅利下げ観測が後退しており、FFレート先物市場では今月末開催のFOMCでの50bpの追加利下げの確率が28%と前日の42%から大きく低下している。
さらに、米財務省の国際証券投資統計で2月の対米証券投資(短期債除く)が725.26億㌦の買い越しと、同月の貿易赤字623.2億㌦を大幅に上回る資金流入が確認され、短期金融市場の緊張にもかかわらず海外勢による米国資産への投資意欲が衰えていないことを示した。
しかし、昨日の米主要3株価指数の上昇率がいずれも0.5%にも届かなかったことは、NYSEの出来高が約12億株(概算)と今年4番目の薄商いにとどまったことが如実に示しているといえよう。
バーナンキFRB議長が「戦後最大の金融危機」と位置付ける市場混乱のなかにあっては、単月の経済指標が予想を上回っただけでは積極的な買いを促す要因とはなりづらい。
また、今週は以下に示すように重要指標やイベントが目白押しとなっており、買い戻しを超えた上昇モメンタムが形成されにくくなっているといえよう。

2008年4月14日月曜日

FX Today's exchange trend expectation

本日の東京タイムは円が小高い。早朝はいきなり上方向へギャップ(窓)を空けて寄り付くも、その後は冴えず。夕方に掛けては100円半ばまで早朝を高値に1円程度も値を崩してロンドン市場を迎えている。日経平均だけでなくアジアの主要株価が大きく下落しており、円買い要因として寄与していたようだ。一方、それ以上に荒れ模様となったのがユーロ/ドル。100ポイントものギャップを空けて寄り付いたが、ジワリとそれを埋める動きで結局行って来い。

昔ほどの威厳がなくなったとはいえ、先週末に実施されたG7で約4年ぶりに文言が変更された影響は無視出来ないように思う。しかし、本日東京タイムの展開を見ると、早くも効果は切れてきているようだ。東京をはじめとするアジアの株安を受けた、欧米の株価動向は要注意であり、その株価の動向次第ではさらなる円高の進行を否定出来ないのかも知れない。なお、材料的には東京タイム21:30に3月の米小売売上高、23:00に2月米企業在庫が発表されるほか、ウォーシュFRB理事がNY大学で講演を実施する予定となっている。

2008年4月12日土曜日

FX Today's exchange trend expectation

本日の東京タイム、円絡みの通貨ペアはおおむね揉み合い。ドル/円は101.60~102.20円とややワイドではあるものの、レンジ内での一進一退に終始した。しかし、そうしたなかユーロは対ドルを中心に対円でも強含み。それぞれ早朝をユーロの安値に100ポイント程度も上昇して東京タイムを大引けている。
本日の欧米タイムに注目される最大の要因は、ワシントンで実施されるG7だろう。ただし、ミーディングの予定時間などを見ると、東京未明から明日の早朝にかけてであり、基本的には本日中にG7が材料視される可能性は低いように思う。とは言え、各国の中銀関係者などが続々ワシントンへ集まっており、そこから伝えられる発言には一応要注意か。また、為替市場と株式市場が再び連動性を強めている状況だけに、欧米の株価動向は引き続き注意をする必要がある。

2008年4月8日火曜日

FX Today's exchange trend expectation

本日の東京タイムは、基本揉み合い。ただし、終盤にかけて円は全面高の展開をたどっている。ドル/円が早朝高値から1円近い下げを記録したほか、クロスの多くも右肩下がり。ポンド/円に至っては日中高値から2円を越す急落となった。日経平均が200円近い下げ幅を記録したことに加え、欧州株や米株先物が下落したことで、全般的な円買い圧力が強まった。

テクニカルには、引き続き103円レベルがドルの上値メドとして寄与しているようだ。同レベルが取り敢えずは強い抵抗に。それに対して、ドルの下値もかなり堅そう。目先は次の材料をにらみつつも、101~103円程度のボックス相場入りした可能性がある。足元の102円レベルはちょうどその中間で、「居心地が良い」。ここからは上下どちらに動いても不思議はなく、判断が難しい。

2008年4月7日月曜日

FX Today's exchange trend expectation

先週末の欧米市場は、米雇用統計発表前後の荒れ模様を経て、終わってみればドル安、円高。
その組み合わせとなったドル/円は、東京夕方から1円程度も下のレベルでNYを大引けている。
発表された米雇用統計は非農業者雇用数、失業率とも悪化したことでドルが急落。
そこから一時ドルが急反発に転じるも、再び売りなおされて結局安値圏での越週となった。

前々から指摘されていたこととは言え、米国の景気後退局面(リセッション)入りがほぼ確実となった。
先週末に発表された米雇用統計がその最終的な決定打を放った格好だ。
そんな米景気に関係する注目材料は大きく2つで、
ひとつは今後実施されるだろう追加利下げについて。
ピークからすでに3%も金利を引き下げているが、さらなる利下げを否定出来なくなった。

それに対するもうひとつの注目点は、単なるリセッション入りに留まるのか、
それともスタグフレーションに陥る可能性があるのかどうかだ。
仮に後者、スタグフレーション入りとなれば、
かなり長期間にわたりドル安が進行する可能性を否定出来なくなる。

2008年4月5日土曜日

FX

昨日は1ドル=102円台の壁で、ドル高・円安の動きがしっかり止められました。ドル売り・円買いポジションの巻き戻しにより、102円台の壁を突破して103円、104円へと円安が加速する場面があったとしても、まだ本格的な円安局面には至らず一時的。もっとも、その巻き戻しの動きは円高方向への動きを緩和する作用があるため円高方向への動きも限定的。と考えます。大きな相場の流れとしては、2月末からの急激な円高は3/17の週で一旦終焉しているものの、すぐに円安というわけではなく、横ばいの局面がもうしばらく続く、との基本見通しは変わりません。

2008年4月4日金曜日

FX Today's exchange trend expectation

昨日のドル/円は欧州序盤とNY序盤に102.95円まで上昇する場面がみられたが、
米新規失業保険申請者件数のネガティブ・サプライズで102.07円へ急落、
3月のISM非製造業景気指数が事前予想ほど悪化しなかったことから102円Midへ買い戻され、
NYクローズは102.26円で着地している。 

テクニカル分析の知識をお持ちの方は“ちょっと嫌な感じ”を抱いたに違いない。

まず、昨日の高値102.95円は、Fibonacci retraceの102.99円処
(=38.2% of 114.66⇒95.77)の手前で“2回”跳ね返されている。

30分足チャートでは、同値の高値102.95円で抑え込まれる
“上値行き詰まり”の「毛抜き天井」パターンを示唆している。

FX 103円レベルが次の抵抗、越えると103円後半目指す

本日の東京タイムは、夕方に掛けて上下に振れるやや荒い展開。
ドル/円は早朝の102.20円台から一時103円近くまで上昇したものの、
そこから102.60円台まで再びドル安・円高が進行している。

注目材料のひとつだった日経平均株価は結局前日比200円と大幅高で大引けたことを好感、
それが円売りを後押ししたものの、ロンドン市場で欧州株式が安寄りしたことで
円売りの流れも一服した。
依然として為替市場は世界の株価にらみの展開。
以前ほどの相関性はうかがえなくなっているとはいえ、
「株高=円安」という構図そのものは変化がなく、
世界的な株高がマーケットにおいて円売り安心感を醸している感を否めない。

足元の欧州市場はもちろんのこと、そのあとオープンするNY株式市場の動向はとくに要注意か。

2008年4月2日水曜日

FX Today's exchange trend expectation

本日の東京タイムは、ランチタイム過ぎ午後から夕方に掛けて主要通貨ペアはやや荒れ模様。
ドル/円相場もドル高・円安が進行すると、昨日記録した高値102.15円レベルを更新し、
一時102.30円台まで上昇している。

注目されていた日経平均株価が結局前日比532円高と大幅高で引け、
信用リスクへの懸念がさらに後退したことがマーケットの円ロング・ポジション解消をよんでいた。

ドル/円相場は、昨日そして本日も一時102円台を示現しており、
ドルの基調は非常に強い。
予想された輸出企業の為替先物予約もそれほど出ていなかった、という。
そんなドル/円の次の上値メドは、昨年12月末に示現したドル高値114.65円を起点とした
下げ幅のフィボナッチ38.2%戻しに当たる103円レベルか。
ただし、ドル/円の101.50~104.00円レベルは
今年の3月初旬に2週間近く揉み合ったゾーンにあたる。

もう一段のドル高進行、具体的には多少の時間を掛けつつ
104円程度までのドル高進行は否定出来ないものの、
その上昇スピードは緩やかなものに留まりそうだ。

2008年4月1日火曜日

FX Today's exchange trend expectation

年度末(四半期末)最終日のドル/円は、仲値に向けて100.20円まで買われたあと、
欧州序盤とNY中盤に99.20円処へ急落する場面がみられたが99円台割れは回避され、
99円Highへ引き戻されている。

市場ボラティリティーの高止まりもあって不安定な値動きとなったが、
今週は米国で重要イベントおよび指標を控えており、
一方向へ値動きを増幅する事態には発展しなかった。

今週の「FX-Technical outlook」では、ユーロ/ドルが03/26の長大陽線(=1.5583⇒1.5859)
を抜けた方向に追随(順張り)するとのストラテジーを掲げたが、
結果は1.5859㌦を抜けたあと上値は1.5897㌦で抑えられ、
このあと1.57㌦Midへ急落している。 

最高値1.5905㌦(03/17)までわずか0.0008㌦に迫りながら失速しており
、何とも納得しがたい結果となっているが、
テクニカル的に重要なNYクローズは1.5788㌦と03/26の長大陽線を抜けるには至っておらず、
「はらみ線」に基づく筆者の経験則は引き続き有効であるとみておきたい。

2008年3月31日月曜日

期末最終日で売買低調か

先週末の欧米タイムはクロスを含めて円全面高。
ドル/円は東京夕方の100円レベルから99円前半まで1円程度も値を下げた。

材料となったのは、発表された米経済指標ならびに一部金融機関で台頭した経営不安の噂など。
キャリートレードの巻き戻しが全体的に活発で、円高の強い支援材料となっていた。

本日の東京タイムは、早朝にフレの大きな指標である
2月鉱工業生産が発表される予定となっている。
一応それに要注意。

ただし、期末最終日に当たることもあり、
本邦資本筋を中心にインターバンクなども売買は手控えムード。
期末が終わるまで少なくとも積極的な取引は見送られる公算で、
そうした意味においてはレンジ内での揉み合い推移が予想される。
とは言え、需給面では仲値に向けた動向だけはわずかに注意を要するだろう。

テクニカルには、99円台を中心とした足元のボックスはなかなか居心地が良さそうだ。
目先的には方向性が乏しい。依然として98.40~100.40円といった2円ほどのボックスに
いまだ留まっており、それをどちらに抜けていくのかに引き続き注意をはらいたい。
なお、先週末にもレポートしたドル/円の週足チャートだが、
やや上ヒゲを残した小陰線となりドルの上値の重さを露呈したものとなった。
それからすると、ドルの上値も積極的には追いにくい。

2008年3月28日金曜日

年度末らしい荒い値動きも

昨日の欧米タイムは一時円安が進行したものの、結局行って来いに近い格好で終了、
NY市場を大引けている。
発表された米経済指標はそれほど悪い内容でなかったものの、
一部の米系金融機関に対する信用不安などもあり、
NYダウが連日となる100ドル以上の下げを記録。
それもあり、終盤に掛けては円の買い戻しがやや目立った。

「週をとおしてドルの反発力を試す」と考えていたが、実際の相場はというと、
年度末らしい方向性の乏しい展開となっている。
ただし、「方向性が乏しい=動かない」ではなく、
この時期は期末をにらんだ本邦勢の売買手控えにより商いが薄くなるためか、
逆に上下に大きく振れやすい傾向がある。

したがって、取引をされる方は相場の波に飲み込まれないよう十分に注意をしていただきたい。
なお、どこまで材料視されるか不明だが、
本日東京タイムは早朝8:30に2月の完全失業率をはじめ、
複数の経済指標が発表される予定となっている。

一方、テクニカルに見た場合でも、短期的にはやや方向性を喪失している感がある。
強いレジスタンスとサポート、というニュアンスではないが、
取り敢えずはここ数日のレンジである
98.40~50円と100.30~40円
のどちらをしっかり越えていくのかを注視してみたい。

2008年3月27日木曜日

USD 上値の重さを確認、やや冴えない展開か

昨日の欧米タイムは総じて円が冴えない。
ドル/円相場は東京夕方の100円前後から98円台まで、一時1円を越える下げ幅を記録した。
ただし、対円を除くとドルも弱く、対ユーロでは1.58ドル台後半まで大きく売り込まれている。
発表された2月の米耐久財受注や同新築住宅販売件数などが
悪い内容となり円の買い材料となったほか、
NYダウが100ドルを越す下げを記録したことなどが嫌気されていた。

今週の相場展開について「週をとおしてドルの反発力を試す」と考えていた。
しかし、昨日の欧米タイムに98円台まで下落したことなどを考えると、
さすがに宗旨替えする必要があるように思う。ま
だドルの弱気、つまり再び95.77円をトライするような展開をたどるとは思っていないものの、
相場感を取り敢えず一度ニュートラルへと戻したい。
なお、テクニカルに見た場合のドルの次のサポートは一目均衡表の転換線も近い
98.40円レベル、そして97.70~80円など。

ドルの反発を阻んでいる最大の要因は、米景気に対する悲観論。
実際、ここ最近発表される米経済指標は「十数年ぶりの悪化」--などとするものが少なくない。
やはりドルを積極的に買いに行く相場ではないのだろう。
そうしたなか、本日の東京タイムはそれほど大きな材料が見当たらない。
米株安を受けた日経平均の動向に注視しつつ、
宮崎県で実施される須田日銀審議委員の講演などに一応の注意をはらいたい。

2008年3月26日水曜日

ドル上値重そう、むしろ下値リスク再燃の感も

昨日の欧米タイムは、クロスを中心に一時円安が進行するも結局行って来い。
東京夕方のレベルにまで戻してNY市場を大引けている。

1月のS&P/ケースシラー住宅価格指数や3月の消費者信頼感指数など
発表された米経済指標が総じて冴えないものとなったうえ、
一部の米系証券が追加評価損を公表するとの噂も台頭、
為替市場においても思惑を呼んでいた。

ただし、悪材料少なくないなか米株は意外にしっかりだったことで、
一段のドル売りは見送られている。

依然として、今週は週をとおしてドルの反発力を試す展開とする見方を維持したいが、
実勢相場は決意が揺らぐような展開をたどっている。
NYクローズで100円をしっかり割り込んだ場合には、再び下値リスクが高まる可能性もありそうだ。
その際には先日示現した95.77円レベルをターゲットに、
ドルは2番底を形成することが考えられる。
なお、ザラ場ベースのドル下値メドは昨日安値でもある99.60円レベルなど。

一方、材料的には発表される米経済指標に悪い内容が観測されるうえ、
いまだにサブプライム問題が尾を引いている感も否めない。
それらがドル上昇の足かせ要因となりうることは十分予想される。

期末を前にした需給的な意味合いも含めて、ドルの上値は再び重くなってきた。
反面、円を積極的に買う材料にも乏しいのだが、
リスクは再びそちらサイドへとバイアスが掛かっても不思議はない気がしている。

2008年3月25日火曜日

Boston Red Sox vs. Oakland Athletics

余談ですが・・・

Baseball

今日から始まりますね!

Boston Red Sox vs. Oakland Athletics

フランコナ監督は、
「監督として(初戦が)どのような展開かが想像つけば、夜も良く寝られたんだけどね」と話し、
日米が注目する一戦を前にやや緊張した様子。
さらに、「この2試合はfanもmediaも特に意義があると思われているかもしれないが、
私とコーチ陣はその気持ちを抑えなければならない。
今回は、特別大きなことではないけど小さなことではない」と、
あくまでも平常心で挑むことを強調した。 
開幕戦はどのチームにとっても大事なシーズン最初のgame。
フランコナ監督がその一戦を任せるのは、松坂大輔投手。
23日の読売ジャイアンツ戦ではその松坂が試合中、
通訳を介して指揮官に巨人の選手を紹介したという。ボストンではそのようなことはないので、
有意義だったそうだ。

株高にともなう円安の進行も

昨日の欧米timeは、Easter Mondayということで主要な欧州marketが休場となるなか
円が全面安の展開となった。
USD/JPYは一時100.80円台まで上昇し、そのままドルの高値圏で大引けている。

発表された2月の米中古住宅販売件数が予想外の好数字になったうえ、
JPモルガンがベアー・スターンズの買収額を引き上げたことを好感した米株高を受け、
信用リスクが後退し円売りへと繋がっていた。

金融marketでは信用リスクの後退観測が指摘されており、
また実際昨日の米株は堅調に推移した。
NYダウは前日比180ドル程度も上昇して大引けている。

そんな米株高に加え、シカゴ日経平均先物も堅調に推移しており、
本日の東京株式marketも強含みで寄り付くことはほぼ確実だ。

以前ほど強い連関性はうかがえないが、それでも「株高=円安」の図式は変わっていない。
このあとの東京タイムも輸出売りなどをこなしつつ、
ドルは上値を試す展開をたどる可能性がある。

2008年3月24日月曜日

本日も休場多い、薄商いのなか揉み合い続く展開か

ドル/円は小動きながらも早朝につけた99.30円レベルをボトムに
一時100円台を超える局面も見られた。
しかし、100円以上のレベルは重く、やや上げ渋りの様相も。

本日は、先週末のグッドフライデーに続くイースターマンデーということで、
イギリスやフランス、ドイツ--など欧州市場の多くは休場となる。
米国ならびにカナダといった北米マーケットはオープンするものの、
欧州タイムが事実上開店休場状態になることからすると、その動意は果たしてどうか。

材料的にも、2月の米中古住宅販売件数程度しか材料がないこともあり、
基本的には狭いレンジ内での揉み合いが続く可能性が高そうだ。

テクニカル的には、先週のドル/円週足チャートは3円を越す下ヒゲを残した小陽線。
中長期というタームではまだドルの下値不安を感じるものの、
短期的には先週示現した95円台でボトムを付けたと考えられる。

一方で、ドルの上値も重そうだが今週は週をとおして、その戻りを試す展開か。
一連のドルの下落が始まったと考えられる昨年12月末のドル高値114.65円を起点とした
下げ幅のフィボナッチ38.2%戻しは102.95円レベル。
現状より3円以上離れているが、多少長い目で見た際には同レベルが取り敢えずのターゲットに。

今週の見通し

2月末から急速に進んでいたドル安・円高は、ひとまず、
円高目処に到達して相場エネルギーを吐き出したことにより終焉したと判断します
(昨年6月から続く長期円高局面が終わったと判断することはまだできないが、
とりあえず2月末からの短期円高加速局面は終焉したとの判断)。

先週は、2月末からの円高局面の最期であったため、相場の行き過ぎ(95円台への円急騰)や
その修正(100円への反発)が見られました。

今週は、その乱高下が落ち着いて、概ね横ばいの展開に移行すると予想します。
2月末からの短期円高加速局面が終わったとはいえ、
まだ、円安方向への反発はどうしても押さえつけられやすく、
1ドル=101円~102円あたりでは反発の勢いが止められやすいと考えます。

逆に、円高への動きが再度加速した場合、先週の超円高の範囲内で収まると考えます。

先週末の欧米タイムは、

イースター前のグッドフライデーということで主要な欧米市場はいずれも休場となり、
比較的狭いレンジ内での値動きに留まった。
ただし、有力格付け機関であるS&Pがゴールドマン・サックスとリーマンブラザーズなど
一部米系証券の格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げたこともあり、
一時ドル売りが進行する局面も見られた。

テクニカル面では、ドル/円の週足チャートは3円を越す下ヒゲを残した小陽線となった。
中長期というタームではまだドルの下値不安を感じるものの、
短期的には先週示現した95円台でボトムを付けたと考えられる。

一方で、ドルの上値も重そうだが今週は週をとおして、その戻りを試す展開か。
一連のドルの下落が始まったと考えられる昨年12月末のドル高値114.65円を起点とした
下げ幅のフィボナッチ38.2%戻しは102.95円レベル。
現状より3円以上離れているが、多少長い目で見た際には同レベルが取り敢えずのターゲットに。

本日は、先週末のグッドフライデーに続くイースターマンデーということで、
休場となる市場は少なくない。
アジア、オセアニアタイムについても豪州やNZ、香港などが休場となる。
また、それほど大きな材料の発表も予定されておらず、
東京タイムに限れば比較的狭いレンジ内で一進一退の値動きが続く公算が大きい。

ただし、先週末に有力格付け機関のS&Pが一部米系証券の格付け見通しを
「ネガティブ」に引き下げるなど、いまだサブプライム問題が尾を引いている状態だけは気掛かりだ。

手仕舞い相場の本質は・・・

イースター休暇前の持ち高調整を主体とする相場展開となり、
「主要マーケットの動き」が示す通りドル安の受け皿として騰勢を強めてきた
金・原油など国際商品が大幅続落、ドル実効為替相場とS&P500種株価指数が続伸している。

そして、為替マーケットは昨日のコメントで述べたように米ドルが全面的に買い戻されるなかで、
非ドル通貨の下落がクロスベースでの円高圧力を高める格好となり、
NY中盤には日本円が全面高となる場面もみられた。

今回の国際商品市場を起点に始まった手仕舞い相場について、
19日にイニシャル・マージン(維持証拠金)引き上げの噂がロングウィークエンド前の
持ち高調整を促す格好になったとみられていた。

今回の手仕舞い相場が連休前にみられる通常の動きであれば、
米景気後退や信用収縮をテーマとするトレードの再開を警戒する必要がある。

足元では、相反する2つの動きがみられており、現段階では明確な結論を導くことはできない。

その1つの動きは、米住宅金融市場のテコ入れ策が相次いで打ち出されており、
米住宅市場の一段の収縮が緩和されるとの期待感が生じていることである。
これにより、市場の金利観を反映するFFレート先物市場では、
1.75%で利下げが打ち止めされるとの見方がコンセンサスとなりつつあり、
過度な利下げ観測が後退している。

これに対して米債券市場では、キャッシュに近い3ヶ月物財務省短期証券(T-bill)への
資金シフトが顕著となり、T-billの利回りは1954年以来の低水準に落ち込むなど、
“質への逃避”がみられている。

米金融会社CITグループが短期金融市場での資金調達ができなくなり、
緊急の信用枠であるバックアップラインを利用したことが、
カウンターパーティ・リスク(=デフォルトリスク)を連想させたわけだ。
「ベアー・スターンズ・ショック」の傷が癒えていないことの証左であり、
一連の手仕舞いはロングウィークエンド中の不測の事態に備えた
レバレッジの解消と解釈するもできよう。

米大手証券メリルリンチによる「世界のファンドマネジャー調査・3月」によれば、
資産配分担当者のキャッシュポジションが調査開始以来の
最高を更新していることが明らかになっている。

リスク資産への投資について、警戒姿勢を一段と強めているというであり、
足元のドル安小休止・株価反発はトレンドの転換ではなく、
一時的な動きと捉えておく必要があるかもしれない。

cafeでイップク


今日は日曜ですし・・・


市場もお休みですし・・・


たまには自分へのごほうびです。


あいにく雨でしたが、水辺で心、安らぎます(*´σー`)
おしゃれなcafeでした。
日頃、ゆっくり話す時間も持てないので
週に一度は妻との時間を大事にしています。
PCの前で相場相場・・・
みなさんも時間を見つけてenjoy-timeは必要ですよ!

2008年3月23日日曜日

金曜のUSD/JPY相場は

1ドル=98円台で始まり、ドル高・円安方向に動きました。
お昼頃に99円台、夕方以降のロンドン市場では100円台を回復しました。
その後のNY市場では再び98円台まで大きく円高方向に戻される場面もありましたが、
今朝の時点では1ドル=99円台前半の水準です。

仮に、96円や95円といった水準まで円高が進んだ際に、円買いの投資行動をとるのは危険性が高いと考えます。なぜならば、相場の目処(目標値)を超えて動いた場合、ほぼ必ず、一旦は目処(今回の場合は1ドル=100円あたり)まで戻ってくることが経験則的にわかっているからです。

月曜日に本当に95円台まで円高が加速しましたが、
水曜日の朝にはあっさり100円まで戻りました。
見通しとしましても、これまでの一方的な円高局面が終息するに際し、
今週前半は極端な乱高下が見られました。
しかしそれも徐々に落ち着き、横ばいの保ち合いを形成する局面に移行すると考えます。

金曜はドル円ではなくて、ユーロ円の円高
(一時1ユーロ=151円台を記録。今朝は1ユーロ=153円)が目立ちました。
ユーロ円が大幅に下落する(円高になる)可能性は小さいと考えますが、
本日以降、円高が加速した場合の目処としては、ちょうど1ユーロ=150円前後が浮上します。

今週は、米国が3%から2.25%へと大幅利下げを敢行しましたが、
もうひとつ気になった高金利のトルコは、連続利下げ観測がありましたが、15.25%で据置でした。

2008年3月22日土曜日

いつも硬いことばかりなので・・・


今日は市場もお休みですので午前中Fishingに行ってきました^^


最近、下手の横好きとでも言いましょうか

beginnerなのですがsea bassにはまっています。
釣果は写真のを含め4匹!

サイズは全て68cmの2.6kg。
この4匹はおそらく同じ群れのスズキですね。
渋い釣りを数時間していましたけど、わずか15分の間だけガンガンアタってきました!
残念ながらこれに加えて3バラししてます(^^;)
アタリはもっとあったんですけどね。
4匹目を釣ったとたんにパタッとアタリがなくなりました。
まぁ楽しめました!(o^^o)
釣ったスズキは一匹だけKeepして、あとはReleaseしました。

2008年3月21日金曜日

主要市場休場で商い閑散、基本的には小動きか

本日の東京タイム、主要通貨ペアはレンジ内で揉み合い。
ドル/円は早朝にやや荒れ模様の展開をたどって以降、
70ポイントほどのボックス内での一進一退に終始している。

グッドフライデーということで、主要な欧米市場は休場となるがアジア、
オセアニアタイムも豪州やNZ、シンガポールなどが休場となったこともあり、
積極的な動意は手控えられた。

今週はじめに示現した95円台が当面の底になったとの見方に変化はないが、
一方でドルの上値も重く上げ渋りの様相がうかがえる。
本邦実需筋なども、目先の100円台は売り場との認識が強いようなイメージだ。

本日はグッドフライデーでこのあと主要な欧米市場はいずれも休場となるため、
基本的には「薄商いが故に小動き」を予想する。
しかし、逆に「薄商いが故に荒れる」という可能性も否定できず、一応の注意を要したい。

テクニカルには、本日が週末金曜日と言うことで、
その週足の陰陽を注意してみたい。
ちなみに、データでは今週のドル/円相場は99円前後で寄り付いたことになっている。
それより上のレベルで引ければ週足は陽線、下なら週足は陰線ということになる。
また、後者の場合はさておき、前者の場合には3円を越える下ヒゲを残す格好となるわけで、
これは中長期はともかく短期的な底入れのシグナルと考えられる。

その場合、来週に掛けてドルはさらなる上値を試す展開を否定できなくなりそうだ。

アジアタイムは休場多く動意乏しい展開か

昨日の欧米タイムは、上下に大きく振れる非常に荒い値動き。
実際、東京夕方以降のドル/円の値動きをたどると、
99.20円→100.20円→98.45円→99円半ばとなっている。

イースター休暇を前にした調整の動き、
商品価格の下落をバックにしたドルの買い戻し意欲が当初は旺盛。
しかし、複数の米金融機関に対する信用不安の噂が台頭したことなどが
ドルの売り材料となっていた。

今週はじめに示現した95円台が当面の底になったとの見方に変化はないが、
一方でドルの上値も重く上げ渋りの様相がうかがえる。
また、昨日もそうだが一日で上下に1円以上動くことなど最近はザラであり、
非常にボラティリティの高い値動きが少なくない。

次の着地点に向け、目先は落ち着きどころを探る展開が続く可能性を否定出来ないだろう。

ただし本日はイースター前のグッドフライデーということで、
アジア・オセアニアタイムについても、豪州やNZ、シンガポール、香港といった
主要なマーケットはこぞって休場となる。
アジアでオープンする主要市場は東京程度と言ってよい。
基本的には「薄商いが故に小動き」と予想するが、
逆に「薄商いが故に荒れる」という可能性も否定できず一応要注意。

海外市況

ドル/円は、昨日のNYでの急騰を反省するかのように東京で下げ、
欧州で下げ、ロンドンで下げ97円69。
しかし、ロンドンの午後からは次第に盛り返し98円70レベル。NYに入って、
米証券会社の予想を上回る決算内容から99円円台へと回復。
その後もNYダウの好調さから99円80レベルまで上伸するが100円台には届かず。

午後に入るとそれまで好調だったNYダウが翳り始め、
下げ幅を増大させていくに従いドル/円も頭打ち。
ただし、株式の下げ(-300ドル弱)に比するとドルはそれほど売られていない印象。

100円と95円どちらの出口から抜け出ようとするのか、しばらくはぐずぐずしそうな予感。 

ユーロ/ドルは東京時間からのドル売りが欧州時間になっても続行され、
1.56前半から上昇。ロンドン午前中には1.5784まで値を伸ばしていた。
しかし、昼前からは一歩前進二歩後退という感じで下落。
米証券の好決算?をきっかけにしたドル買いに1.57前半から1.56割れ寸前まで100ポイントも下落。
NY午後、いったん1.5670レベルに戻すもイ-スタ-前のポジションクロ-ズか、
再びユ-ロ売りが出て1.5585まで下落。
引けは1.56前半まで戻したが、ユ-ロ上昇にも翳りが出てきたか? 

クロス・円はNYに入ってから資源国通貨といわれる
豪ドルやカナダ・ドルが商品相場の下落に追随して売られていたため
ドル/円以上の下げを見せていた。
若干、底固めのようなチャ-トも描きつつあるが、
この荒れ相場に油断は禁物。イ-スタ-で薄くなったところを狙う輩が出るやも知れず。

2008年3月20日木曜日

不安心理が市場を支配

昨日の欧米市場では、英金融機関が問題を抱えているとの噂や、
米投資会社が損失に直面しているとの懸念が広がり、
前日から一転してリスク資産を縮小する“手仕舞い相場”となった。

世界の主要株価指数は日本株やアジア株を除いて全面安、
国際商品市場ではNY原油が大幅反落で昨年8月以来最大の下げ、
NY金は過去最大の下げ幅を記録している。

“手仕舞い相場”は、ファンダメンタルズに関係なく流動性の低い市場から始まるのが基本であり、
商品市場ではNY金が前日比▲5.9%、株式市場ではブラジル・ボベスパ指数が
前日比▲5.01%の大幅安となっている。 

為替市場では米ドルが全面的に買い戻され、
続いてファンディング通貨の日本円とスイスフランが反発、
豪ドルなどのコモディティー通貨(=高金利・資源国通貨)が全面安となっている。

こうした手仕舞い相場は、当面の重要イベントと位置付けられた
FOMC終了に伴う材料出尽くし感と、
流動性が急速に落ち込むイースター休暇前というカレンダー要因によるものと推測され、
明日まで継続する可能性には留意したい。

2008年3月19日水曜日

2つの重要イベント終了でドルショート・カバー炸裂

「第2のベアー」として警戒されていた米大手証券リーマン・ブラザーズの
第1四半期決算(12-2月期)は大幅減益(前期比▲57%)となったものの市場予想を上回り、
前日に19%下げた同社株価は46%高の急騰劇を演じている。

米最大手証券ゴールドマン・サックスの四半期決算も前期比▲53%の大幅減益となったが、
1株利益は市場予想を上回り、同社株価は16.35高で引けている。

クレジット市場では企業の社債返済能力に対する市場の見方を映すCDSスプレッドが縮小、
一段の信用収縮を招く悪循環はひとまず断ち切られ、
週明けに加速したリスク回避の反動調整的な「株高・円安」が促された。

とはいえ、両社の四半期決算では買収ファンド向けや商業用不動産ローンなど、
幅広い金融資産で評価損が発生しており、まだまだ予断は許されない状況にあるといえよう。

事実、IMFのシン西半球担当局長は世界的な信用危機の深刻化により、
「米国および世界の金融機関が8千億㌦の評価損を計上する可能性がある」との
見通しを示しているほか、グリーンスパン前FRB議長は
「米国の金融システム不安は戦後最悪の危機」と述べている。

こうした状況下で開催されたFOMCは、FFレートの誘導目標を75bp引き下げ、
年率2.25%とすることを決定した。 
米株式市場では、利下げ幅が事前予想の100bpに届かなかったため、
発表直後は売りで反応、ドル/円も97円台へ引き戻されたが、
公定歩合が75bp引き下げられた(16日と合わせて計100bp)ことや、
FOMC声明が追加利下げに含みを残したことが好感され、
NYダウは420㌦高の急騰、ドル/円は100円の大台を回復した。

市場の金利観を反映するFFレート先物市場では、次回4月末のFOMCでの1.50%への
大幅利下げの織り込みが後退、50bpの追加利下げによって1.75%で打ち止めされる
との見方を示している。

バーナンキFRB議長は、2月末の半期・議会証言で、
「インフレ調整後の実質金利を長期間にわたりゼロ%以下にとどめるべきではない」
との見解を示すとともに、
「金融政策は遅れを伴って機能する」と述べていたが、
ようやく市場の金利観とのギャップが埋められつつある。

今回の大幅追加利下げにより、FFレートは実質ゼロ金利を下回る水準へ低下しており、
米ドルは金利面でのアドバンテージを失っているが、
昨年9月からの累積利下げの遅行効果と減税を柱とする景気刺激策を受けた期待成長率が
どの段階で織り込み始めるのか、「ポスト・サブプライム」の中期テーマとして念頭に置いておきたい。

さて、昨日のドル/円は今週明けの急落時に開けた日足チャート上の“窓埋め”に成功したが、
日足均衡表ではNYクローズが下向きで推移する『転換線』で抑えられる格好となっている。

本日の早朝取引では一時100.46円処まで続伸幅を拡大したが、
Minor Fibonacci retraceの100.68円処(=38.2% of 108.62⇒95.77)の手前で失速しており、
戻り上値の重さを示している。
NYクローズが『転換線』を上抜くまでは、続落リスクに対する警戒を怠らないようにしたい。

2008年3月17日月曜日

とうとう・・・

円高騰、1ドル=96円台に突入

(3月17日9時25分配信 読売新聞 参照)
 週明け17日の東京外国為替市場の円相場は急騰し、
午前9時30分現在、前週末(午後5時)比3円57銭円高・ドル安の
1ドル=96円70~80銭で取引されている。

 円が1ドル=96円台を付けるのは、1995年9月以来、約12年半ぶり。

夏までは1ドル95円~102円の間での推移という見通しの方が多いようです。

今週は・・・

先週のUSD/JPY相場は13日(木)に1ドル=100円を割れて99円台を記録しました。
1995年11月以来のことでした。
さらに14日(金)には98円台も記録するなど、ドル安・円高が加速しました。

今回の円高を振り返ってみますと、
2月下旬に107円の重要ポイントを割り込んだことが致命的でした。
なぜならば、1月中旬~2月下旬にかけて概ね105円~108円の範囲で、
保ち合い相場が形成されましたが、
そのとき蓄積された相場エネルギーが下方に噴出されることを意味したからです。

その相場エネルギーが完全に放出されるのがちょうど1ドル=100円前後という認識でした。
さて、今週の見通しですが、先週末に一時98円台を記録しましたが、
今週も、短期的には98円前後まで円高が加速する場面もあるかもしれません。

しかし、現時点ではそれ以上、一方的に円高に向かわせる相場エネルギーは乏しく、
仮に、96円や95円といった水準まで円高が進んだ際に、
円買いの投資行動をとるのは危険性が高いと考えます。

なぜならば、相場の目処(目標値)を超えて動いた場合、ほぼ必ず、
一旦は目処(今回の場合は1ドル=100円あたり)まで戻ってくることが経験則的に
わかっているからです。

つまり、まとめますと、2月末から急速に進んでいるドル安・円高は、
ひとまず目標としていた目処に到達したことで、相場エネルギーを出し切る形になっており、
仮に今週、さらに円高が進んだとしても、いずれその分は反発して戻ってくることが期待できる。

相場は“上昇”するか“下落”するか“横ばい”かいずれかですが、
長期的な展望としては、今週はひとまず、これまでの下落が終わるとの見方で、
当面は下落した分、反発したり、再度下落したりの、横ばいの動きに入る。と考えます。

今週の注目材料は、なんといっても18日深夜発表予定の米FOMC政策金利です。
今回は予想が難しく、専門家の意見はかなりばらけています。
0.5%ポイント引き下げられて現在の3%から2.5%になると予想する専門家が
大半を占めているような印象です。
次いで、一気に0.75%ポイント引き下げられて2.25%になると予想する専門家も少なくありません。
0.25%ポイントの利下げにとどまり2.75%になると予想する専門家は少数派のように思います。

2008年3月15日土曜日

どこまで円高・・・

本日の東京タイムは、早朝こそポジション調整的なドル買いが優勢となったものの続かず。
ドル/円は101円台前半を高値にジリジリと売られ始めると、再び100円を割り込む局面も見られた。
日本の要人を中心に為替に関する発言も幾つか聞かれているが、
そのなかで自民党の伊吹幹事長が「為替介入は日本単独の実施は難しい」と発言するなど、
当局の市場介入は期待出来ないとの見方が市場の円買いを増長させていた感も否めない。

昨日に続き、本日の東京タイムにも一時100円の大台を割り込む局面が観測された。
やや達成感的な感覚が出始めた一方で、足元の100円台あるいは101円台というレベルも
「見慣れてきた感を否めない」(外資系銀行筋)。
マーケットにおけるドルショート・ポジションの偏りは顕著であるうえ、
市場参加者の大勢がドル安方向へのリスクを唱え始めたという点は気になるところだが、
ドルはいま一段の下値を模索する展開をたどっても不思議はないように思う。

単なる米景気後退観測だけでなく、スタグフレーション懸念が台頭する可能性すら
否定出来ないだろう。