2008年5月9日金曜日

FX Today's exchange trend expectation

今週のリスクイベントと位置付けたECB理事会では11ヶ月連続で政策金利が据え置かれ、注目のトリシェ総裁の記者会見は「物価安定が引き続き最大の優先事項」と従来のインフレ警戒姿勢を堅持したことから、対ドルでのユーロ買い戻しが促される格好となった。

トリシェ総裁は、エネルギー・食品価格高を背景にユーロ圏は依然、高インフレの「長引く期間」に直面するとしており、市場での早期利下げ観測は第3四半期へと後退させている。

ECBは「中期的に物価安定を維持することがわれわれの責務に基づく第一の目標」としており、今後数ヶ月は現行4%の金利水準を維持するなかで、景気減速がインフレ圧力を沈静するかどうかを見極めることになりそうだ。 (⇒現状では「利上げ」の選択肢がないため「様子見」せざるを得ないジレンマを抱えているといえよう)

こうした状況下、市場の関心は原油価格高騰など資源インフレに伴う世界的な景気減速に向かっており、株式市場も不安定な値動きとなっている。

昨日発表された米4月小売り既存店売上高は、国際ショッピングセンター集計で前年同月比+3.6%、トムソン・ロイター集計で同+3.3%と、市場予想の同+2.5%を大幅に上回った。

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