2008年5月13日火曜日

FX Today's exchange trend expectation

今週のマーケットは、前週末から一転して世界的な株高と広範な円安が進展する相場展開となった。 
欧州金融機関1-3月期決算発表の先陣を切った英銀最大手HSBCの評価損が観測報道を大きく下回ったことや、7日連続で最高値を更新した原油相場が下落に転じたことなどが株高とクロス円主導の円安の手掛かり材料とされた。
 
一方、米ドルは日本円とスイスフランを除く主要通貨に対して全面安となるなど、いまいちスッキリしない相場動向となっている。 もっとも、今週は日米欧で重要指標の発表が目白押しとなっているうえ、金融当局者の講演が相次ぐ予定となっており、一方向に持ち高を傾斜しづらい状況にあるといえよう。

こうしたなかでファンディング通貨である日本円が全面安となっている原動力は何であろうか?

最もよく見聞きするのは「金融市場混乱の最悪期は過ぎた可能性が高い」という解説であるが、こうした楽観見通しの発信源は米大手証券CEOや米著名投資家であり、穿った見方をすれば金融市場に直接・間接的に携わる当事者の“ポジション・トーク”と位置付けることもできる。

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