2008年5月16日金曜日

FX Today's exchange trend expectation

今週の為替マーケットを振り返って見ると、米ドルはカナダドルを除く主要6通貨に対して堅調を維持し、日本円は最近の取引レンジ内で全面安となっている。 筆者がトレーディング用に使用する「一目均衡表30分足チャート」は激しく上下の振幅を繰り返している様子を映している。 

時間替わりの材料に反応して乱高下を繰り返しているものの、最近の取引レンジをブレイクするには至っておらず、決定力のある新たな市場テーマを待つ状態にあるといえよう。

こうした状況下、昨日は今後の相場展開を占う上で注目すべき動きがみられている。

まず、昨日発表された独1-3月期GDPが前期比+1.5%と市場予想の倍の伸びを示したが、ユーロ買いの動きは一時的で対ドルでは1.5547㌦が戻り高値(12日の高値1.5571㌦に届かず)となり、NY終盤には1.5419㌦へ反落している。

この日発表された仏とユーロ圏の1-3月期GDPも市場予想を上回る伸びを示したが、トリシェECB総裁が「4-6月期や下半期は1-3月期の底堅い成長は維持できない」と述べているように、成長期待という観点からは投資マネーを呼び込むインセンティブに欠けるという解釈になる。

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