2008年3月26日水曜日

ドル上値重そう、むしろ下値リスク再燃の感も

昨日の欧米タイムは、クロスを中心に一時円安が進行するも結局行って来い。
東京夕方のレベルにまで戻してNY市場を大引けている。

1月のS&P/ケースシラー住宅価格指数や3月の消費者信頼感指数など
発表された米経済指標が総じて冴えないものとなったうえ、
一部の米系証券が追加評価損を公表するとの噂も台頭、
為替市場においても思惑を呼んでいた。

ただし、悪材料少なくないなか米株は意外にしっかりだったことで、
一段のドル売りは見送られている。

依然として、今週は週をとおしてドルの反発力を試す展開とする見方を維持したいが、
実勢相場は決意が揺らぐような展開をたどっている。
NYクローズで100円をしっかり割り込んだ場合には、再び下値リスクが高まる可能性もありそうだ。
その際には先日示現した95.77円レベルをターゲットに、
ドルは2番底を形成することが考えられる。
なお、ザラ場ベースのドル下値メドは昨日安値でもある99.60円レベルなど。

一方、材料的には発表される米経済指標に悪い内容が観測されるうえ、
いまだにサブプライム問題が尾を引いている感も否めない。
それらがドル上昇の足かせ要因となりうることは十分予想される。

期末を前にした需給的な意味合いも含めて、ドルの上値は再び重くなってきた。
反面、円を積極的に買う材料にも乏しいのだが、
リスクは再びそちらサイドへとバイアスが掛かっても不思議はない気がしている。

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