2008年3月20日木曜日

不安心理が市場を支配

昨日の欧米市場では、英金融機関が問題を抱えているとの噂や、
米投資会社が損失に直面しているとの懸念が広がり、
前日から一転してリスク資産を縮小する“手仕舞い相場”となった。

世界の主要株価指数は日本株やアジア株を除いて全面安、
国際商品市場ではNY原油が大幅反落で昨年8月以来最大の下げ、
NY金は過去最大の下げ幅を記録している。

“手仕舞い相場”は、ファンダメンタルズに関係なく流動性の低い市場から始まるのが基本であり、
商品市場ではNY金が前日比▲5.9%、株式市場ではブラジル・ボベスパ指数が
前日比▲5.01%の大幅安となっている。 

為替市場では米ドルが全面的に買い戻され、
続いてファンディング通貨の日本円とスイスフランが反発、
豪ドルなどのコモディティー通貨(=高金利・資源国通貨)が全面安となっている。

こうした手仕舞い相場は、当面の重要イベントと位置付けられた
FOMC終了に伴う材料出尽くし感と、
流動性が急速に落ち込むイースター休暇前というカレンダー要因によるものと推測され、
明日まで継続する可能性には留意したい。

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