2008年3月17日月曜日

今週は・・・

先週のUSD/JPY相場は13日(木)に1ドル=100円を割れて99円台を記録しました。
1995年11月以来のことでした。
さらに14日(金)には98円台も記録するなど、ドル安・円高が加速しました。

今回の円高を振り返ってみますと、
2月下旬に107円の重要ポイントを割り込んだことが致命的でした。
なぜならば、1月中旬~2月下旬にかけて概ね105円~108円の範囲で、
保ち合い相場が形成されましたが、
そのとき蓄積された相場エネルギーが下方に噴出されることを意味したからです。

その相場エネルギーが完全に放出されるのがちょうど1ドル=100円前後という認識でした。
さて、今週の見通しですが、先週末に一時98円台を記録しましたが、
今週も、短期的には98円前後まで円高が加速する場面もあるかもしれません。

しかし、現時点ではそれ以上、一方的に円高に向かわせる相場エネルギーは乏しく、
仮に、96円や95円といった水準まで円高が進んだ際に、
円買いの投資行動をとるのは危険性が高いと考えます。

なぜならば、相場の目処(目標値)を超えて動いた場合、ほぼ必ず、
一旦は目処(今回の場合は1ドル=100円あたり)まで戻ってくることが経験則的に
わかっているからです。

つまり、まとめますと、2月末から急速に進んでいるドル安・円高は、
ひとまず目標としていた目処に到達したことで、相場エネルギーを出し切る形になっており、
仮に今週、さらに円高が進んだとしても、いずれその分は反発して戻ってくることが期待できる。

相場は“上昇”するか“下落”するか“横ばい”かいずれかですが、
長期的な展望としては、今週はひとまず、これまでの下落が終わるとの見方で、
当面は下落した分、反発したり、再度下落したりの、横ばいの動きに入る。と考えます。

今週の注目材料は、なんといっても18日深夜発表予定の米FOMC政策金利です。
今回は予想が難しく、専門家の意見はかなりばらけています。
0.5%ポイント引き下げられて現在の3%から2.5%になると予想する専門家が
大半を占めているような印象です。
次いで、一気に0.75%ポイント引き下げられて2.25%になると予想する専門家も少なくありません。
0.25%ポイントの利下げにとどまり2.75%になると予想する専門家は少数派のように思います。

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