2008年3月27日木曜日

USD 上値の重さを確認、やや冴えない展開か

昨日の欧米タイムは総じて円が冴えない。
ドル/円相場は東京夕方の100円前後から98円台まで、一時1円を越える下げ幅を記録した。
ただし、対円を除くとドルも弱く、対ユーロでは1.58ドル台後半まで大きく売り込まれている。
発表された2月の米耐久財受注や同新築住宅販売件数などが
悪い内容となり円の買い材料となったほか、
NYダウが100ドルを越す下げを記録したことなどが嫌気されていた。

今週の相場展開について「週をとおしてドルの反発力を試す」と考えていた。
しかし、昨日の欧米タイムに98円台まで下落したことなどを考えると、
さすがに宗旨替えする必要があるように思う。ま
だドルの弱気、つまり再び95.77円をトライするような展開をたどるとは思っていないものの、
相場感を取り敢えず一度ニュートラルへと戻したい。
なお、テクニカルに見た場合のドルの次のサポートは一目均衡表の転換線も近い
98.40円レベル、そして97.70~80円など。

ドルの反発を阻んでいる最大の要因は、米景気に対する悲観論。
実際、ここ最近発表される米経済指標は「十数年ぶりの悪化」--などとするものが少なくない。
やはりドルを積極的に買いに行く相場ではないのだろう。
そうしたなか、本日の東京タイムはそれほど大きな材料が見当たらない。
米株安を受けた日経平均の動向に注視しつつ、
宮崎県で実施される須田日銀審議委員の講演などに一応の注意をはらいたい。

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